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Excelを「真のコンピュータ」として使う使い方

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◆ Excelを「真のコンピュータ」として使う使い方

これはパソコン教室では普通は教えてもらわない使い方です。

※「真の」なんて本当はつけなくていいのですが、記事的にインパクトを出すために、ちょっと嫌味なころの自分が使っていた言い回しにしてしまいました。すみません。今はそれは間違いと思っていますが、あえて記事に気づいてもらえるよにするために「真に」などとつけてしまっています。本当は「コンピュータ」と言うだけでいいのです。

でも、以降の(a)~(d)のようなことが得意です。
これらが「安価に」「比較的ラクに」できる使い方です。

(a)一度入力したデータを縦横無尽にいろんな局面で自動的に再利用する。しかもExcelVBAプログラムや難しい数式・関数、入り組んだセルリンク、等々をほとんど無しで。

(b)大量の毎日の売り上げデータの中から、例えば「期間別・時間別・気温別」とか「顧客の年収や趣味別、家族構成別」、「取引先別」等々で、さらには 100個以上の切り口で、かつ、秒単位・分単位で切換えながら集計をするような作業(=お宝情報がありそうかを見当をつけるとか、毎月出したい経営の指標になるような表をどう条件づけたらいいかの考案、など。)

(c)VBAプログラムは使うことは使いますが、ただ、無駄なExcelVBAプログラムを激減させて、かつ 安価に、弥生シリーズや奉行シリーズのような市販ビジネスソフト(販売管理・顧客管理等)に近いこと、あるいは、それ以上のことをする。

(d)顧客マスタ(顧客台帳の表)、商品マスタ(商品台帳の表)、売上明細表(日々の売上の蓄積の表)、など、たった3枚の表(Excelシート)から、100以上もの切り口で(そこそこ複雑な条件で)、瞬間切換え集計を縦横無尽に行う。ExcelVBAプログラムや難しい数式・関数、入り組んだセルリンク、等々をほとんど無しで。

主に使う機能は次のようなものがあります。
・SQL(簡易版)※ ExcelではMicrosoft Queryとか、新しいデータベースクエリと呼ばれる機能です。
・ピボットテーブル

※「SQL」は、(あくまでもビジネス集計に限ってですが)無駄なExcelVBAプログラミングを激減させてくれる、データ管理の世界の「世界標準」の機能です。会計の世界でいうと「複式簿記」のような世界標準のものです。世界標準の「技術」というか、「機能」というか、「理論」というか、そんな感じのものです。
この世のほとんどのビジネス用データベースシステム・・・、例えば、ほとんどのWebカートシステム、すべてのWordpressサイト、大手企業・中堅企業のホームページの内部システム、有名大企業の部署内のシステム、弥生シリーズや奉行シリーズ、数多くのシステム業者さんが作るオーダーメイドのシステム、などで使われています。
かといって、難易度はエンジニアにしか使えないものではありません。
もちろん、高度なことをしようとした場合はエンジニアにしかできない奥の深いものですが、でも、通常のビジネス定型集計なら、ちょっと勉強は必要ですが、でも、実は中高生でもできるくらい、難易度は低いです。
もちろん、営業さんや経理の方にも手軽に扱っていただけます。
Excelにはその簡易版のような機能が入っています。実は・・・。
あまり大々的にアナウンスはされていないのですが・・・。
「上級者用の機能」というふうに誤解されているのか、それとも簡易版だから利用価値がないと思われてきたのか よくは分かりませんが、いずれにしても、あまり使われてきませんでした。
(1995年発売?の Excel95の時代からあったみたいですけど・・・)
ExcelのSQLは、高度な機能がついていない簡易版ではありますが、でも、できることもそれなりにあります。
小さなお店や従業員が10名以下の零細企業様では使える場面が少なくないと思います。
(Excelで30分で作るバーコードPOSレジのコア・ミニサンプル、もご覧になってみてください。)

ちなみにですが、このExcelのSQLの簡易版とピボットテーブルなどを利用した「仮説と検証」が、現場の末端で企業風土として確立されていない場合、最新のBIシステムを導入しても失敗する確率が高いと思います。実証したことはありませんが、そう言える理由が、これらの操作と計算結果をみていただけるとおわかりになっていただけると思います。
ExcelのSQLの簡易版とピボットテーブルは、「仮説と検証の風土づくり」「BI導入の成否の占い」、としてもご利用いただけると思います。

この使い方での、使用禁止機能は次のような機能です。
・セル結合
・行や列の非表示や狭めること

少しExcelVBAプログラミングや関数も使いますが、Excelを「電卓として使う使い方」で、無理に(a)~(b)のことをしたときの、20分の1か30分の1も使わないと思います。
そのうえで、上記の(a)~(d)のようなことができます。

作表のルールが少しありますが、中高生でもやれる作表方法です。

また、Excelを電卓として使う使い方、は、それ自体に良さや「得手不得手」があるので、それを超えない範囲で活用するほうが生き生きとします。

同様にExcelを真のコンピュータとして使う使い方にも、良さや得手不得手があります。

お互いで使う機能をよく知り、適材適所でお互いの不足部分を補いあい、お互いが生き生きするように使う・使い方をコーディネイトする、のが、Excelを効率よく利用するポイントだと思います。

 

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