● 「かんてんぱぱ(伊那食品工業株式会社)さま」の塚越会長の「年輪経営」のご本を読んで思うこと。
「かんてんぱぱ(伊那食品工業株式会社)」という会社が近くにあるので、この夏、奥さんといっしょに行ってきました。前にも行ったことがあるのですが・・・。
緑が多く、とってもきもちのいい空間です。
今回はそこで、この会社の会長様である、塚越 寛先生(例によって知り合いじゃありません。敬意だけをこめまして)のご本を数冊買ってきました。
今、少しずつ読んでいるのですが・・・
もしかして、塚越会長は、お客様とか、取引先とか、分けて考えていないのではないか?
「良心」にもとづいて、すべて、「人・人々」というくくりで見ているのではないか?
従業員を大切にすることはもちろんで、そこからスタートしているのですが、最終的には、従業員も、お客様も、お取引先も、周辺近隣住民の方々も、すべて、「人・人々」として見ているのではないか?
という風に見えます。
そして、「誰かれ分け隔てなく、人・人々を大切にする経営でなければ、未来永劫会社を潰さずに続けることはできない」、ということをおっしゃっているようにも見えます。
僕は、「お客様第一主義を実現させるために、従業員第一主義からスタートする」という考え方でもいいのではないかと思っていましたが、塚越会長は、ちょっと次元が違うなと感じました。
「もしこの会社がつぶれたら次、また作ればいーや」という社長は経営者とは程遠い。
従業員を使い捨てにしている。
それは単なる「マネーゲーム屋」であって、社長でもないし、経営者でも何でもない。
社員がそこから、彼から、経営について何か学ぶとしても必ず道を誤る。
誤るのは悪いことじゃないと思いますけど、旧ライブドアの時のように死者が出るのはさずがに・・・、完全にまずいですよね。
「” 経営者 ” とは、作った会社を良心を維持しつつ未来永劫つぶさない技量を持っている者のことを言う。(もしくは日々、良心を維持しつつ、その刀を磨いている者のことを言う。)」
「会社をつぶす、ということは、反社会的な行為か、一時でも人よりもお金を重視した結果であり、商品開発や市場の創造を自分でやってこなかった結果。そんな会社では、社長では、潰れて当然。」
「会社は社会の公器。つぶしたら次は無い。社員の幸せ、人々の幸せを、(未来永劫)、” 永続 ” させて途切れさせないことができる、それが経営者と名乗れる最低の資格」と、そうも考えているようにみえます。
塚越会長同様、お体が強くなかった社長さんとして、松下幸之助先生もいらっしゃいますけど、お二人とも、人々の幸せを願うことがスタートとなっていると思います。
(僕のようなぺらっぺらのほんとぺらっぺらの薄っぺらい汚れ人間は本当はこんな上から目線で書いてはいけないことは間違いないのですが、でも、どうか、お若い方々の理解度のため、どうか、お許しください。)
また、お二人とも、「今よりも売上を上げるだけなら、不況だろうがなんだろうが、すぐにでもできる」とも言っているように見えます。
「それだけの商品開発もしてきたし、何より、社員とお客様を裏切れば、簡単に売り上げは上がる」と言っているようにも見えます。
「売上なんて簡単に上がるけど、でも、良心を維持するほうが難しい」とも言っているようにも見えます。
これは、哲学を持たない経営者モドキ(マネーゲーム屋)には耳に痛いことではないかと思います。(僕なんて、マネーゲーム屋 さん もどきにすらなれませんが)
会社やお店は、5年は「ニセモノ人間」でも簡単に続きます。
僕のようなニセモノ人間でもなんとか続けられます。
10年はそこそこ「ホンモノ人間」志向人間じゃないとムリです。
20年以上続いたら、よほどの悪党(共感支配ではなく恐怖支配)か、逆に、かなり「ホンモノ人間」志向人間じゃないとムリ・続かないので、そういった会社でゆるやかに増収増益なら、塚越会長のような視点・哲学をお持ちの社長様なら、その後の20年も続く可能性が高いと思います。
その意味で、僕は、セブンの鈴木敏文先生を以前よりも尊敬しなくなってしまいました。
かなり今、落ちています。
もしかしたら、鈴木敏文先生も「人・人々」の幸せを願っているのかもしれませんが、鈴木敏文先生がやっていたときのセブン&アイからも今のセブン&アイからも、それを感じ取ることができないからです。(実際に店頭に買い物に行って。学生時代ヨーカドーさんでバイトさせてもらってた経験や、同じテナントとしてヨーカドーの社員さんに色々ご教授頂いたことをふまえて。)
POSデータの読み取り方などはとても尊敬できるのですが、そういう技術的な面ばかりしか、ご本人はもちろん、周囲にいる人間たちが、ご紹介してこなかったからだと思います。
音楽でも同じです。
例えばプロで、テクニックだけの音楽・演奏は、誰も感動させられないし、遠くない将来、淘汰されていきます。
まあ、プロでそんな人は滅多に居ないですけど・・・。
みなさん音楽を愛していますから・・・。
そういう演奏をするのは、残念ながら傲慢な感じの勘違いしたアマチュアの方かセミプロもどきの方だけしかしないので・・・。
就活をされているお若い方々には、哲学の無い社長の会社には入らないように、ということをお伝えしたいです。
塚越会長の「年輪経営」について、調べ、これを「ご自分の会社の評価基準」の中心に据えて欲しいと思います。
入ったはいいけどすぐに倒産、なんて困りますものね。
塚越会長様と同じような視点(人々の幸せを願うことがスタート)の方がたに、先に挙げさせていただいた、松下幸之助大先生、P・F・ドラッカー大先生、坂本光司大先生がおられます。
大学に通っている方なら、ご自身の就職に関して、是非一回生(って言い方ですか?今って)のうちから、これらの方々の著書や紹介関連本などを是非、読んでみてください。
まずは、松下幸之助大先生、渋沢栄一大先生、小林一三大先生、などのことについて調べ、単にアメリカ方式を追うのではなく、日本で日本人として倫理を大切に経営するとはどういうことか、などを、端っこだけでも、理解してみてください。(僕も端っこだけしか理解していません。)
P.F.ドラッカー大先生も、渋沢栄一大先生のような経営は決して間違っていないとおっしゃっています。遠い過去に言われたことかもしれませんが、今でも十分に役に立つと思います。特に日本で日本人として経営を進めていくうえでは・・・。
そして、自分が誠心誠意、尽くすことができるのは、ついていくことができるのは、どんな社長さんか、など、「理想の社長像」を作ってもらえたら、なおうれしいなあ、と思います。
実在するそんなお方は、かなり少ないと思いますけど・・・。
あのセブンの鈴木先生でさえ、僕は違うと思っていますので・・・。
あの方は、人々の幸せにはあまり関心はなさそうに、今のところ、見えます。(もちろん、違うかもしれないです。でも、もし僕が優秀な人間でも、セブンには絶対に入りません。)
人間としてや幸せについての哲学を持たない人が、お客様を幸せにして支持される、され続ける、ということはありません。
哲学のない社長さまの会社には、どうか、入らないようにお気を付けください。
当サイトでお教えしている「数字」のこと、については、そういうことを判断するために、使ってください。
ところで、かんてんぱぱさんの、十割蕎麦、とってもおいしいです。(^^)
そこのお蕎麦屋さんのトイレは、ヒノキのような自然な香りが少ししました。
すごくきれいです。
ご本には、どのようにしてそのようなきれいなトイレを保つのかについても書いてあります。
僕がいままで聞いてきた「クリンリネス」という言葉は、本物の「クリンリネス」という言葉ではなかった 可能性が多分高いのですが、とにかく「クリンリネス」という言葉よりも深い・・・、と感じました。
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