★★★Access2000VBA・Excel2000VBA独学~「QueryTableオブジェクト」~~「VBAプログラム」からも、「MicrosoftQueryの画面」からも操作が可能となる、そのための「VBAからのSQLの書き方」や「前提条件」など(概要説明のみ)~
  
※まだ書きかけです。すみません。
※間違ってたらすみません。
※メモ書きなので、自分でも意味不明な箇所も多いです。ごめんなさい。

目次
 ★ はじめに
 ★ 実際に行うこと。
   ▼ (A)各ドライブのルートやデスクトップに置いたExcelファイルは読みにいかない。
   ▼ (B)自ファイルを読みにいかない。特にxlsmやxlsx。
   ▼ (C)VBA側のSQLに、MicrosoftQueryの画面での「SQLの方言」を使う。
    SQL文の作成について
 ★ 補足(なぜ今回の記事のようなことが必要か?)
※Shift+TABキー、もしくは、Homeキー、Homeキー+TAB数回、を押すと、目次付近に戻れます。
  
  
※2007以降?で、「テーブル機能」のテーブルの中に自動的に埋め込まれる「QueryTableオブジェクト(=MicrosoftQueryの表)」も同じです。(2007以降で、MicrosoftQueryの画面から手動で作成した表のSQL内容を、VBAプログラムで書き換えるケースも、本記事と同じ理屈が適用できます。)
  
  
★ はじめに

手動ではなくて、「VBAプログラム」から SQL命令を使って任意のシート上に出来上がった「表」(=QueryTableオブジェクト:下図)は、さらにVBAプログラムによってSQL内容を書き換えることでその表示内容を刻々と・どんどんと・色々に・自動的に・変化させることができます。(=集計、リストアップ の結果を自動的に変えていくことができます。)
   

そしてこの表は、「本来は」それを右クリックして「クエリの編集」を押すと、「MicrosoftQueryの画面」を呼び出して・・・、つまりGUIにて、色んなデータ操作ができるようになっています。(下図)

  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ほんとならこうなるはず・・・

ところが、冒頭にも書きましたように(手動ではなく)「VBAプログラム」から自動でこの表を作ってしまった場合は、現実には、例えば以下のようなエラーが出て、「MicrosoftQueryの画面」からはデータ操作が行えないことが多いです。(下図)

というわけで、ここでは、2つ上の図のように、「MicrosoftQueryの画面」からもデータの内容修正や各種操作が可能となる、「VBAからのSQLの書き方」や「前提条件」などを、ご紹介したいと思います。

つまり、「VBAプログラム」からでも、「MicrosoftQueryの画面」からでも、どちらからでも、データ修正や各種操作(=SQLの内容変更=各種の集計やリストアップ等々)ができるようにします。

そのための、「VBAからのSQLの書き方」や「前提条件」です。

  
  

★ 実際に行うこと。

現在のところ僕自身の中だけでわかっていることは、以降に書いた(A)~(C)のことです。

(C)は(01)~(04)まである上にかなり長いのですみませんが、でもこの(A)~(C)を守ると、
・「MicrosoftQueryの画面」からも
・「VBAプログラム」からも、
操作が可能な「クエリの表」が作成できます。(シート上に)

なお、余談ですが、パソコンの再インストールのことや他のマシンでも使えるようにすることを考えると、「DドライブやCドライブのルートに作ったフォルダ」の中に置いたExcelファイルのデータを読みに行くのが、のちのちトラブルが少ないです。
つまり、デスクトップやマイドキュメントに配置したExcelファイルは読みにいかないほうが無難です。
(特に長期にわたって扱うファイルの場合は。)
読みに行くExcelファイルのフォルダは「固定」したフォルダに置くことをおススメします。

では、以降、実際に行うことの項目と、その詳細です。
  
  
▼ (A)各ドライブのルートやデスクトップに置いたExcelファイルは読みにいかない。
MicrosoftQueryの画面は出ますが、正常に操作できないことがあるので。
「DドライブやCドライブのルートに作ったフォルダ」の中に置いたExcelファイルのデータを読みに行くのが、のちのちトラブルが少ないです。
例えば、Win2000+Excel2000(xls)では、OSのインストール直後の状態ではドライブのルートやデスクトップに置いたExcelファイルも正常にMicrosoftQueryの画面で修正ができますが、(WindowsUpdateによるセキュリティ強化等々により)それができなくなることがあります。
「DドライブやCドライブのルートに作ったフォルダ」の中に置いたExcelファイルであればそれがありません。
あと、マイドキュメントもやめておきます。
  
  
▼ (B)自ファイルを読みにいかない。特にxlsmやxlsx。

Windows2000+xls拡張子のファイルならOKかもしれませんが、サポートの切れていないバージョンが比較的新しいExcel(xlsmやxlsx)の場合は、ダメっぽいです。

表の作成自体はできるのですが、
そのあとに、表示内容を変更したくなったときに、
MicrosoftQueryの画面を開こうとすると、「ファイルを認識できません」的なエラーに
なってしまうためです。(いったん表を全消ししてから作り直すしか方法がありません。)

「DドライブやCドライブに作ったフォルダ」の中に置いたExcelファイルでも、
自ファイルの内容を読み行った場合は、修正しようとすると、そうなってしまうので、
基本、自ファイルは読みにいかないようにします。
(あくまでも、「MicrosoftQueryの画面を使いたい場合だけ」です。)

※もちろん、SQLについてとても詳しい方は、「VBAだけでいい」
「 MicrosoftQueryの画面なんていらない」となると思いますので、
その際はもちろん、自ファイルを読みに行っても大丈夫です。
ちゃんと、SQL文の内容通りの表を、シート上に表示することができます。
そのSQL内容でのパラメータクエリの条件値の入力を、
「指定したシートの指定したセルにする」ということも可能です。
それもVBAプログラムで指定できます。
(Parameterオブジェクトなどを使います。)

  
  
▼ (C)VBA側のSQLに、MicrosoftQueryの画面での「SQLの方言」を使う。

「MicrosoftQueryの画面も使える」「SQLの方言の条件」は、今の時点で分かっているのは、以下のとおりです。

 (01)SQL文の最後尾に「;」(セミコロン)をつけない。

 (02)テーブル名は角カッコではなく「`」バッククォートで囲む。
   (同名の列が複数存在してテーブル名が必要なときも。
    もちろん、テーブル名に付加する「$」はそのままです。)

 (03)テーブル名の省略はできるところではできる。
   (ほぼ、本当のルール=一般的なルールと同じと思われます。)

 (04)リレーションは、JOINではなく、FROMとWHEREで。
  
  
※:SQLに詳しい方にとってはバカみたいな話かもしれませんが、
「MicrosoftQueryの画面のほう」で自動的に生成されたSQL文を、
VBAの中でも「まんま」で使うと、基本的には大丈夫なようです。

「自動的に生成され」るSQL文とは、VBAプログラムにSQLを書く前に、
先に「MicrosoftQueryの画面のほう」にて調べた、
『 手動(ドラッグやクリック等中心)でクエリを作成した時に自動生成されるSQL文 』
のことです。
MicrosoftQueryの画面の「表示」→「SQL」メニューにて、もしくは
「SQL」ボタンの押下にて、自動生成されたSQL文を表示することができます。

実はMicrosoftQueryは、その画面を開いているあいだは、
『 一般的なルールでSQLを書いても、勝手に「方言」に変換されてしまう』、
ということがけっこうあります。(Accessも同じ)
でも、なのでそれを逆手にとって、その変換後のSQLをVBAプログラムの中で使うと、
『VBAプログラムからも、MicrosoftQueryの画面両方からも、両方から扱える「表」が作れる・・・』、ということになります。
(テーブル名は省略できるところは、エラーさえ出なければ省略してもOKです。)

繰り返しになりますが、SQLに詳しい方にとってはバカみたいな話かもしれません。
でも、僕のようなSQL初心者には、「何が違うんだろ?なんで同じ結果が出るんだろ?」と
調べることも勉強になりますので、「意味がないこと」では決して無いと思います。

つまり、MicrosoftQueryの画面を「SQL自動生成器」として使う・・・という意味です。(これはAccessの「クエリ」機能でもまったく同じことができます。)

もちろん、その「まんま」のSQL文を使わずに、一般的なSQL文を使ったとしても、
表はちゃんとそのSQL内容にそって正常に表示されます。

「MicrosoftQueryの画面からの編集作業」だけができなくなる・・・、
というだけなので、特に心配はいりません。
SQLに詳しい人は、MicrosoftQueryの画面のことなど考えずに、普通のSQL文を
使えばOKかと思います。
(ExcelやAccessの場合、使えない命令も少しあるようですが、大抵のことはできます。)

  
  
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 SQL文の作成について

「MicrosoftQueryの方言」のルールでのSQL文を書くと、
VBAからSQL文を書いた場合でも、MicrosoftQueryの画面が、
基本・必ず使えるようになるようです。

一般的なSQL文を使うとMicrosoftQueryの画面が
エラーになって使えないことがあります。
特に最後尾に「;」(セミコロン)をつけた場合がダメでした。

正式なSQL文のルールを受け付けないなんて、
MicrosoftQueryはおかしいといえばおかしいのですが・・・。

ただ、SQLのなんとなくの勉強には必ずなります。
そして その「なんとなく」レベルであっても、(上級者向けの
パソコン教室などが教えてくれるような)「一般的なVBA」や
「関数多用」での集計やリストアップよりも、
できることが遥かに多いし、柔軟で強力です。

特に、データ追加や書き換えはともかく、「複雑な条件での集計・リストアップ」では。

「条件以外のもの」も比較的早く処理できる仕組みがあらかじめ、あります。

また、ループのプログラムは書かなくていいし、条件がいつもあっても、
多くは SQL 1発 で対応できます。
ワークシート関数のようにネスト的(入れ子構造的)なこともできますし。
(「副問い合わせ」という機能です。
 『 「多段的な」かつ「しかも各段が複数の条件付き」の集計やリストアップを
   ループを一切使わずに 1発で終わらす・・・』、
 という機能です。  また、
 閉じたExcelファイルへの、「閉じたままの」データ追加や書き換えもできますが、
 例えば ”共有閲覧ファイル” に対してそれを本当にやっていいかは別議論となります。
 自分だけが使うなら、もちろん、基本的には、追加や書き換えもOKだと思います。
 LANネットワーク越しの、ファイルサーバへのファイルに対しても、ExcelやOffice、
 OS、その他各種のセキュリティ設定にひっかかりさえしなければ、
 エラーも出ずにそれが可能だと思います。)

「Access」や「SQLServer」が無くても、その雰囲気(仕組みなど)やSQL文の書き方の大筋の勉強ができてしまいますし。

もちろん、コストも2~10倍は安く抑えられます。
(プログラム作成人件費抑制やスピードアップなどによるコストダウンが可能です)

ちなみに、「方言・できないこと」というのは、「AccessのSQL」にもあります。

なお、方言には 「 "SELECT * ・・・ " 」と、
全列の表示に「*」(アスタリスク)も一応、使えます。
ある程度の、テーブル名の省略も可能かもしれません。

SELECT句では、同名の列名が無い限り、テーブル名を
省略できるっぽいです。
FROM句もテーブル名のダブりの省略はできるっぽいです。
WHERE句も列名が一意の場合は、省略できるっぽいです。

ただし、最後に「;」(セミコロン)をつけると、
結果の表は出てきますが、MicrosoftQueryの画面を開こうとすると、
「COUNTフィールドが正しくありません」という、
よくわからないエラーになります。

テーブル名を「`」バッククォートで囲むのではなく、
角カッコ([ ])で囲んだ時もこのエラーになるようです。

なお、IN句など他の句での省略や、そもそもそれらの句の
「本当のルール」がOKなのか?などは、チェックしていません。
ちなみに、JOINでのリレーションだとMicrosoftQueryの画面は
エラーで出せませんでした。
FROMとWHEREでのリレーションはOKでした。

バカみたいな話ですが、
「MicrosoftQueryの画面のほう」で自動的に生成されたSQL文を、
VBAの中でも「まんま」で使うと、基本的には大丈夫なようです。
※「自動的に生成され」るSQL文とは、先に「MicrosoftQueryの画面のほう」で
手動(ドラッグやクリック等中心)でクエリを作成した時に自動生成されるSQL文です。
MicrosoftQueryの画面の「表示」→「SQL」メニューにて、もしくは
「SQL」ボタンの押下にて、自動生成されたSQL文を表示することができます。
『 一般的なルールでSQLを書いても、自動的に「方言」に変換されてしまう』、
ということがけっこうあります。
なので逆に、その変換後のSQLをVBAプログラムの中で使うと、
VBAプログラムからも、MicrosoftQueryの画面両方から扱える「表」が作れる、
ということになります。

ただ、繰り返しになりますが、それに「;」(セミコロン)を
最後尾につけるとダメでした。
「ガワ」のウィンドウは出せますが、肝心の「中身の子ウィンドウ」が
が出せなくなります。
(もしかしたら、エラーダイアログをOKボタンで消したあとに、単独のMicrosoftQueryのガワの画面から再度、表を作成することもできるかもしれませんが、前回の状態は消えてしまっていて、とてもやりづらいので、ここではそこまでやりません。)

まとめると、
「MicrosoftQueryの画面も使える」「SQLの方言の条件」は、
今の時点で分かっているのは、以下のとおりです。
  (01)最後尾に「;」(セミコロン)をつけない。
  (02)テーブル名は角カッコではなく「`」バッククォートで囲む。
    (同名の列が複数存在してテーブル名が必要なときも。)
  (03)テーブル名の省略はできるところではできる。
    (ほぼ、本当のルールと同じと思われます。)
  (04)リレーションは、JOINではなく、FROMとWHEREで。

★★※:ただし「;」(セミコロン)をつけてもJOINでリーレーションしても、
    MicrosoftQueryの画面が使えなくなるだけで、
    クエリの結果は正しく表示されます。
    SQLに精通していて、
    「MicrosoftQueryの画面なんか要らない」、という方は、
    むしろ、「;」をつけた正しい書き方を使えば、
    OKかと思います。

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※2007以降?だと思いますが、手動でMicrosoftQueryの画面にて結果の表を作成すると、「テーブル」機能の「テーブル」の中に勝手にMicrosoftQueryの結果(QueryTableオブジェクト)が自動生成されます。
なので、イミディエイトウィンドウから「QueryTableオブジェクト」を参照するには
「? Sheets("MsQRY吸込").ListObjects(1).QueryTable」
と書くと、参照できます。
また、前述のルールもそれには適用されます。(MicrosoftQueryの画面が出せるSQL文を生成したい際には。)

  
  

★ 補足(なぜ今回の記事のようなことが必要か?)

Excelで「SQL」を扱う場合、
▼「シート上に表われる ”QueryTableオブジェクト”」というものを操作する方法、と、
▼「DAO」や「ADO」と呼ばれる機能を使って、「VBAプログラムの中だけで」操作する方法
の2つの方法があります。

そして、前者の場合、その”QueryTableオブジェクト”の操作には、これまた、
・「MicrosoftQueryの画面」からSQLにて操作する方法と、
・「VBAプログラム」からSQLにて操作する方法、
の2つがあります。

いずれも「SQL」を使います。
(「MicrosoftQueryの画面」ではSQLを知らなくても、操作できるようにはなっていますが)

ただ、「そもそも」のお話ですが、QueryTableオブジェクトを使って、何らかの表のデータを読んだり変形・操作・集計・リストアップ等々をしたいときは、「MicrosoftQueryの画面」を使わなくても全然大丈夫です。

基本、「VBAからだけの」SQLによって、十分にデータ操作ができます。

特に、「SQLに詳しい方」にとっては、「MicrosoftQueryの画面」は全く必要ありません。

が、次のような場合は、MicrosoftQueryの画面を使いたいときがあります。(というか多分、多いと思います。)

(A):初心者の頃にSQLの組み立てが分からない場合。
(僕はこれです。MicrosoftQueryの画面はドラッグやクリック、あるいは簡単な入力で、「自動的にSQL文を生成してくれる」ので便利です。)

(B):プログラマやSEじゃない、営業や経理の方などがSQLを使ってデータの操作をしたい場合。(僕はこれもです。)

一般的な職場では上記の(A)(B)のようなケースが多いので、基本的には「MicrosoftQueryの画面」が必要になると思われます。そしてかなり便利に重宝して使えると思います。

でも、「VBAでもSQLを操作したい」、という要望もあるかと思います。

なので、そんなときのために、「MicrosoftQueryの画面」と「VBAプログラム」の両方から、「エラーを出さずに操作が可能となる」、「SQLの書き方やその事前準備」は、必要なことであると言えます。