● アゴと「プライマリー・コントロール」(アレクサンダーテクニーク)
※まだ書きかけです。すみません。
※間違ってたらすみません。

目次
 ★ 「プライマリー・コントロール」について
 ★ 夜 寝つく前にふと気が付いたこと(アゴの位置について)
 ★ アゴのこと
 ★ アゴと「プライマリー・コントロール」について
 ★ 幸せな時間
 ★ ゆっくり優雅になめらかに「最遅」動作、体幹での「最軽」動作、ができると、最速、最重な演奏ができる気がする。
 ★ 今回のことで、気付けたこと、その他に気付けたこと

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★ 「プライマリー・コントロール」について

アレクサンダーテクニークを実践する上で、一番大切なこととして、「プライマリー・コントロール」ということが言われます。

僕自身、まだよくわかっていないのですが(特に頭の位置が体現できないのですが)、僕の勝手な解釈としては、次のような感じで理解しています。

(a)頭の位置が正しく、首がリラックスしているなら、良い方向に向かい、また、それに伴って「体のすべて」が決まっていく。

(b)頭の位置が正しく、首がリラックスしているなら、呼吸もラクになり、体の痛みも取れる(or 取れやすい)。

(c)「プライマリー=primary=主要」という意味なので、「プライマリー・コントロール」ということなら、「体のコントロール」としては「一番重要・主要なポイントである」という意味に違いない。

(d)楽器を支える、楽器を演奏する、体軸を支える、リラックスする、呼吸をラクにする、等々、すべて、「プライマリー・コントロール」が必要で、それが守られていなければ苦しくなるだけだし、(声でも楽器でも)速度も音量も出ない。音色も変えにくい。声や音の「表現」も変えにくい。トップギアからローギアに瞬時に移ることも難しい or 怪我をする。

・・・という感じです。
  
  
★ 夜 寝つく前にふと気が付いたこと(アゴの位置について)

あるとき、夜、少し寝付きにくいときがありました。

「んんんんーーーー、なんか寝付けないなあ・・・」と思っていたとき、ふと、口周り(アゴのことと舌のこと、歯のこと)が気になったんです。

「あれ?俺って・・・、もしかして歯をぐっと噛んでる??」

その時期はまだ冬だったので掛け布団をアゴのすぐ下にもってきて、あおむけで、寝ていました。

首と布団の隙間から冷たい空気が入ってくるのがいやなので、アゴと掛け布団の間はぴっちりと密着させていました。

なので、(あおむけながら)ちょうど布団の先端が下アゴを頭頂の方向に押しているような感じの状態でした。

その状態で、「なんか寝付けないな・・・」と思いつつ、でも寝ようとしていました。
(でも、寝ようと思い始めちゃうと、なかなか寝付けないですよね(^^)笑)

で、そのような状況のときに「あれ?俺、もしかして歯をぐっと噛んでる??」とはたと思ったのです。

なぜか気がついた、というか・・・

なのでいったん掛け布団をはずして、下あごをリラックスさせ、「あんぐり」と口を開け、歯をぐっと噛んでいる状態を解放しました。子供のころ、遠足の帰りのバスの中で、かならずやってしまっていたあの「あんぐり」状態です。

そしたら、不思議なことに(というかアレクサンダー的には自然なことかもしれませんが)、呼吸がラクになって、なんだか体の緊張が取れたのです。

「ふいーーーーっ!」っとなって、なんだか体全体から「ぷシュシュシュシュしゅううううーーーー」っと力が抜けていくような感じになれました。

「?????」

と思いました。

「なんだ?????」

「これは???????」

もう一度、下あごを上あごにくっつけて歯を噛んでみます。

今度は前回の「グッ」とではなく、半分くらいの「くっ」くらいの度合いで噛んでみました。
それでも、首の外側の筋が少しだけ緊張している感じを確認できました。
あんぐりの時より、首の自由度が減った感じがします。

「ぷシュシュシュシュしゅううううーーーー」っというリラックスした感覚はまったくもって消えてしまいます。

呼吸も、吸うことはできますが、あんぐり状態よりは吸いにくいです。
吐くほうは全然やりにくかったです。というか、むしろ「苦しく感じる・・・?」かも?

また「あんぐり」状態にしてみます。

今度は大きくあんぐりせずに、「あん?」と何かを聞き返すくらいの「プチミニあんぐり」状態です。

そのとき気付いたのですが、寝ているときの呼吸としては、鼻で吸って吐ければ別にそれでいいのですが、あんぐり状態にしていると、その「鼻で吸って吐く」という動作が、「鼻で吸って口で吐く」という動作に「無意識のうちに」「自然に」変わりやすいことを発見しました。

そして、息を吐くときは、鼻で吐くよりも、口で吐くほうが、より体の力が抜けていき、リラックス度、「ぷシュシュシュシュしゅううううーーーー」度、浮遊感が上昇する、ということに気づきました。

自分の状態自体に少々驚いて「へえー」とか思ってそうこうしてるうちに、体の力が抜けてリラックスした状態になったせいか、知らないうちに寝てしまっていました。
  
  
朝起きて、「昨日の夜のあれはなんだったんだろう???」と思って、まだ、朝に横になりながら試してみました。

昨晩の続きで、「プチミニあんぐり」状態にしてみたり、歯を噛んでみたりしました。
鼻で息を吐くことについてどう違いがあるかの状態を確認してみました。

もちろん、どちらの状態でも息は鼻から吐けます。ただ、その場合でも、歯を噛んでいるときよりも、「プチミニあんぐり」状態のほうが、鼻から息を吐きやすいと感じました。

また、「あれれ??、プチミニあんぐり状態にしていると、鼻と口の両方から息を吐いてるときもあるかもしれない」とも感じるようになりました。

僕にはその時(鼻と口の両方から息を吐けている?と感じたとき)が。一番体全体がリラックスして、「ぷシュシュシュシュしゅううううーーーー」度、浮遊感が大きい、というように感じました。

もしかしたら実際には両方から吐けていないのかも知れませんが、でもそういう雰囲気で息を吐けると「リラックス」が「マックス」状態になりました。

どういうことなのか、もうそれ以上のことはチェックしませんでしが、いずれにしても、息を、「少しでも口から吐いていれば」、体全体の力の抜け具合が倍増するというか、リラックス度や浮遊感がかなり増す、ということが体感できました。

「!じゃあ、これからはアホヅラでヨダレだーだーで寝れば寝やすくなれるんだ」と気付き、それ以来、布団を首の下にギュッと押し込めることはやめて、あおむけの時は鼻の上にかぶせるか、もしくは、横になってよだれを流してもいいのでプチミニの「あーんぐり」のアホヅラで寝るようにしました。

寝付けない時は特にそうすると、頭の中がまっ白状態になって、すべてを忘れることができ、寝つきやすくなりました。

※いびきをかきやすい方は少し違う状況になるのかもしれません・・・
  
  
★ アゴのこと

前述のようなことが色々と試してみた結果、結局「歯をぐっと噛む」、という行為は、「下あごを上あごにくっつける」、そして「グッと下から押し上げる」、ということだと思いました。

上あごが、上から下へ、つまり下あごに向かってくっつきに行くことはありません。
常に、下あごが上あごへ、くっつきに行きます。
(条件付きの態勢でかなり下を向かない限りは)

だんだん慣れるに従って、歯をグッと噛みながらでも首をグラグラにさせることは、ある程度は可能とわかりました。

でも長時間アゴを噛んでいる状態と、「プチミニあんぐり」状態とでは、グラグラ度や、上あご以上の頭部の可動範囲、あと、こめかみから上の頭皮、眼球の周囲、鼻の周囲、などのリラックス状態がだいぶ違うなあ、ということに気が付きました。

「プチミニあんぐり状態」のほうが「はるかに」「気持ちいい」状態になります。

「気持ちいいか悪いか」「気分がいいか悪いか」で言うと、歯を噛みながらの頭グラグラは「ぜんぜん気持ちよくありません」。

解放感がまるで違います。

歯を噛みながらの頭グラグラはむしろ「気持ち悪い」ですし「不自然」です。

なので、楽器を演奏する上では、「プチミニあんぐり」状態の頭部のリラックス度のほうが絶対に良いと感じました。

なら、「下あごを上あごに向かって押し付けず、でも舌だけは上あごにくっつけてみたらどうなるだろう?」と思ってそれも試してみました。

その場合は、歯を噛む状態よりはだいぶいいです。寝つきも、完全はアホヅラ・よだれOK状態よりは落ちますが、歯を噛むよりはずっと寝つきがいいです。頭部を動かしても可動範囲は歯を噛むときよりも少し広がります。

ただ、あんぐり状態の可動範囲まではいきません。

頭部を徐々にゆっくりと後ろに倒していくきます。
舌を付けた状態から、さらに頭部を徐々にゆっくり倒していくきます。

いずれ、舌は上あごから離れ、大きなあんぐり状態になって、それでもなお後ろに倒していくと、マックスの頭部の倒し角度に到達します。

舌は下あごからも離れ、上あごと下あごの真ん中で上に立っているような雰囲気です。

最後には下あごが垂直方向にズレて落ちていき、舌もそれについていきます。

「最大級状態」のあんぐりが完成です。

また、腹筋に力を入れながら「プチミニあんぐり状態」にしてみると首は緊張して動かなくなるか?それも試してみました。

僕個人として感じたのは・・・、もちろんまったく腹筋に力を入れないほうがリラックス度が大きいのですが、でも腹筋に力をいれても、意外と、プチミニあんぐり状態なら首が多少は緊張するものの、思ったよりも緊張せずリラックスできて、多少緊張していても「腹筋をリラックスさせているけど歯を噛んでいる状態」よりは数倍「気持ちが良い」「マシ」「気分が悪くない」と感じました。

ダンスをするような場合は、多少の筋力を必要とするでしょうから、そういったとき、また、ホーンを吹いたりするようなときは有効なのかもしれない、とふと仮説が立ちました。
(ホーンはどうするんだろう?腹筋を瞬間で使って吹くのかな?よくわかりません)
  
  
★ アゴと「プライマリー・コントロール」について

以上のことから、「アゴ」の状態は「プライマリー・コントロール」と密接に関係しているのではないかという仮説を立てることができました。

・歯を噛む。(下あごを上あごにくっつける)
→首の両外の筋が緊張しやすくなる。
→首がリラックスできなくなる。
→「プライマリー・コントロール」を妨げやすくなる。

・歯を噛むことから解放する。(下あごを上あごから離す)
→最大級じゃなくてもいいのでプチミニあんぐり状態をつくる。(あん?と聞き返すくらいの感じ)
→首の両外の筋の緊張が消える。
→首がリラックスしやすくなる。
→「プライマリー・コントロール」をしやすくなる。

最終的な結論は、『「アゴの解放・自由」は、「首のリラックス・自由」を助ける!』です。

「頭を正しい位置に置く」ということとは密接な関係が無いのかもしれませんが、「首をリラックスさせる」ということについては、アゴは密接に関係している、と感じました。

首がリラックスできていれば、もしかしたら、頭の位置が正常に戻ることの助けにもなるかもしれません。そんな仮説も立ちました。

  
  
★ 幸せな時間

このアゴのことは、僕にとってはすごくためになる気づきでした。

気付けたのはまったくの偶然でしたが、「アレクサンダーさんもこういうことを四六時中やってみえたのかしら?」と感じることもでき、とても幸せな時間を持てました。

僕が体感できたことはアレクサンダー的には間違っているかもしれませんが、でも、楽器を独学する上では必ず役に立つことだと信じています。

理由は、体のリラックス度が増しましたし、自分の演奏が以前よりも少ない力や動作でマシになったからです。

何より、「音」や「ノリ」も前よりはマシになりました。

「音」と「ノリ」さえ曲にマッチさせることができれば、アマチュアのロックやPOPSの場合は 結果オーライです。
  
  
★ ゆっくり優雅になめらかに「最遅」動作、体幹での「最軽」動作、ができると、最速、最重な演奏ができる気がする。

アゴの力を抜いて、腰と尾てい骨を自由にすると、「波」「よせたりひいたり」がラクなる、より自然になる、より曲に自分を溶け込ませやすくなる、よりケツで曲を聴く・モニタを聴く、ということができやすいような感じがします。目に見えてくるような感じがします。

そのうえで、太極拳みたいに、指揮者がゆっくり指揮棒を振るように、腰や背中や肩甲骨や手足を動かすと、最低限の力でどこまで何がどう出せるかがわかるので、どうスティックを侵入させるか、どう指の角度を充てるとヒット時に自然に適度にきゅっと締まって力が素直にストレートにロスなく伝わっていくか、角度、角度、角度、角度、変化についていける各種角度の設定値がわかるので、角度と満ち引きによる角度の変化とそれについていかせる角度を間違わなければ、頭とおなかと腰と背中で感じれば、今の、最速、最大の音量がより明確にあったかい音になる気がします。

★ 今回のことで、気付けたこと、その他に気付けたこと

・息を吐くと下あごは上あごにくっつかない、舌も上あごにあてない状態が自然になる。

・そして、その状態が自然になることで更に息が吐きやすくなる。=息を吐くのはプライマリー・コントロールにプラスに作用する!多分!

・下あごが上あごにくっつかなければ(歯を噛んだ状態にならなければ)、首がリラックスしやすくなり、呼吸もラクになる。プライマリー・コントロールがしやすくなる。

・おおきなあんぐり状態でなくて、小さなあんぐり、「あん?」と何かを聞き返すくらいの口の開け具合で大丈夫。

・常に息を吐くには、「歌を歌いながら」ドラムをプレイすること。あるいは、「1&2&3&4&・・・」「1、2、3、4、・・・・」などと「心の中じゃなくて」「口で」カウントしながらドラムをプレイすること。歌手に合わせて息継ぎするか、必要なところで小節ごと等々でどこかで不自然にならな地点で吸う。

・カウントすら不自然、と感じるなら、「うーうーうーうー」や「あーあーあーあー」「んーんーんーんー」の鼻歌を1、2、3、4、に合わせて低い声で歌う・鼻を鳴らす

・超一流のプロのJAZZピアニストやベーシストの方々が、フレーズを歌いながらソロを弾くのも、「意識・無意識、どちらかは分からいけれど、もしかしてこういう理由があるからかもしれない」と、なんとなくうなづける気がしました。

・ロックドラマーが、「激しさを出すために、奥歯をかみしめて叩くので歯がガタガタになる」というドラムマガジンの記事は、それは昔は事実だったのかもしれないけど、また、現代でも「あくまでも表現のひとつとして」瞬間だけなら噛んでもいいけど、でも、やり続けると必ず体を怪我する、ということなんだなと気付けました。