● 自動化を行う前に知っておかねばならないこと

目次
● 自動化を行う前に知っておかねばならないこと
 ★ 時刻あわせ
 ★ ドライブレター(ドライブ名)と、その変更の方法
 ★ 拡張子とその表示設置など(フォルダオプションの設定)
 ★ 西暦表示(4桁。2桁不可。)
 ★ パス、フルパス
 ★ UNCパス
 ★ ショート・カットキーでのパソコン操作
※Shift+TABキー、もしくは、Homeキー、Homeキー+TAB数回、を押すと、目次付近に戻れます。

★ 時刻あわせ
自動化(パソコン)は、時計が狂うと正しく動作しないことが多いので、時計は必ず合わせます。特に、複数台数のパソコンで自動化を行うときはすべてのパソコンの時刻を同じに合わせないと誤動作することがありますので注意が必要です。
すべてのパソコンの時刻を同じにするには、時刻サーバーの時刻で合わせます。

★ ドライブレター(ドライブ名)と、その変更の方法
USBメモリなどのリムーバブルディスクや、バックアップ専用のパーティションは、ドライブ名も常に一定のほうが自動化がしやすいです。
例えばUSBメモリの場合、初めて挿した時点でそのドライブ名が自動的に付きますが、それが「D」ドライブだったり、「E」や「F」、ときには「G」ドライブだったりとまちまちです。またUSBメモリを2本挿せば、どちらがDで、どちらがEになるかは、挿した順番などでも変化してしまいます。
ドライブ名がその都度その都度変わってしまうと、例えば自動バックアッププログラムなどは正常に動作しなくなることが多いので、これも、できれば固定のドライブ名に変えておきます。

※パーティション →Cドライブ、Dドライブ、など、1つのハードディスクをいくつかの区画に切り分けたとき、その各区画それぞれを「パーティション」といいます。

★ 拡張子とその表示設置など(フォルダオプションの設定)
拡張子は、表示される設定にしておかないと、(自動化する上で)のちのち絶対に泣く事になります。ですので、必ず表示させます。
例えばExcelなどは、拡張子が表示されていない状態でプログラムを書くと、表示されているパソコン上ではそのプログラムは正常動作しません。
他のプログラム言語でも同じです。
拡張子は必ず表示しなければなりませんし、拡張子の意味と重要性も必ずエンドユーザに教える必要があります。

★ 西暦表示(4桁。2桁不可。)
必ず4桁表示にします。
ExcelやAccessのVBA、その他の言語もそうかもしれませんが、2桁西暦だと、プログラムが読みにくくなる上に、エラーやトラブルも多発します。
2桁の西暦を4桁に補正するプログラム(本来は要らないムダなプログラム)を余計に書かないといけなくなったり、悪いことだらけです。
必ず西暦は4桁表示するようにしてください。

もし4桁の西暦になっていなかったら、コントロールパネルから「地域と言語のオプション」にて4桁にします。

★ パス、フルパス
これが理解できていないと自動化ができないので、必ず意味を理解する必要があります。
パス(Path)は「小道、通り道、軌道、進路、コース」といった意味ですが、
「ドライブ名:¥フォルダ名¥ファイル名」といったように、各名前部分を¥マークで区切って、ファイルの ありかを示すものです。
このとき、「ドライブ名:¥フォルダ名」、つまりファイル名を含まないものを「パス」と呼び、「ドライブ名:¥フォルダ名¥ファイル名」、つまり、ファイル名を含むものは「フルパス」と呼ぶことが多いです。
ただし、状況によってはごっちゃになったりすることも多いですので、「パス」とかかれていたら、文脈でどちらかに読み分けてください。

また、パソコンは「ファイル単位で動いている」ということも知っておいたほうがいいです。

★ UNCパス
LANでつながったパソコンと連携して自動化をする場合に、必ず必要となりますので、そういうときは必ず理解する必要があります。

UNCパスは、

\\パソコン名¥共有フォルダ名¥ファイル名

といったかたちで記述します。

「ネットワークを介した上でのファイルのありか」を明らかにしたい場合に使います。

UNCパスで使えるフォルダは、XPの場合なら、マイネットワークから覗きに行った共有フォルダだけが使えます。

★ ショート・カットキーでのパソコン操作

自動化する上で意外と便利、また、欠かせないのがこのショートカットキーです。

特に、「どのパソコンでも動く」というプログラムを書きたいときに意外と便利で、プログラムを書く行数や時間コストを減らしたりしてくれます。

サンプル動作でご紹介した「UWSC」でも良く使います。

内容的にはかなり表や字が細かいので別紙「よく使うショートカットキー.doc」を参照してください。

有名なショート・カットキー としては以下のものがあります。

Ctrlキーを押しながらCキーを押してコピーをする。(Ctrl+C)
Ctrlキーを押しながらXキーを押して切り取りをする。(Ctrl+X)
Ctrlキーを押しながらVキーを押して貼り付けをする。(Ctrl+V)
Ctrlキーを押しながらSを押して上書き保存をする。(Ctrl+S)
Ctrlキーを押しながらZキーを押して「元に戻る」。(Ctrl+Z)

など。

実はパソコンは、マウスを使わなくてもこのようなショートカットキー操作だけで動かせるようになっています。

ショート・カットキーを使うと、仕事が結構はかどるのですが、これが
・プログラムを書くとき
・パソコンのメンテをするとき
にもかなり役に立ちます。

また、別紙「参考書01_よく使うショートカットキー.pdf」もご参照ください。