COMオートメーションとは?

参考Webページ
4.1 COMとは

自分もよく分かっていないのですみませんが、定義はともかくできることとしましては、「Excelのみならず、COMオートメーションが利用できるソフトウェア同士なら、Microsoft Office 関係のソフトでなくてもプログラミングで連携が楽にできる。お互いの機能・オブジェクトをお互いのプログラムから操作しあえる」ということがあります。

例えば、COMオートメーションが利用できるソフトウェアとして以下のようなものがあります。

・自動化する機能が付いていないソフトをVBAに似た文法で自動化できる「UWSC」
・VBScript
・インターネットエクスプローラ
・Microsoft Office (Excel、Word、Outlook、PowerPoint、etc・・・・)
・ファイルメーカー

ということはこれらのソフトウェア同士は、「お互いの機能・オブジェクトをお互いのプログラムから操作し合う」ということができ、自動化の幅を広げ、効率アップがしやすい、ということになります。

もちろんバージョンの違いでダメな場合もあるかもしれませんが、でも新しいバージョン同士なら大丈夫なのではないかと思います。

・・・ところで・・・、

「COM・OLE・ActiveXのオートメーション」、用語を統一してほしいですね。

「VBAエキスパート」のサイトでは「OLEオートメーション」と書かれていますが、「OLEオートメーション」は別のサイトの情報によると少し古い言い方だそうで、「OLE」という用語に関してだけで言うと、俗にいう「埋め込みオブジェクト」のことをさすことが多いと思います。

ただ、「OLE」に「オートメーション」が付いたら、「COMオートメーション」や「ActiveXオートメーション」などと、まあ、同じ意味・・・、と捉えればよいようです。

Excel2010のヘルプには、「オートメーションの概要」というヘルプページに以下のような記述が見られますのでこちらもご参考にしてみてください。

~以下、ヘルプより~
『オートメーション (以前のバージョンでは OLE オートメーション) は、コンポーネント オブジェクト モデル (COM) の機能で、開発ツール、マクロ言語、およびオートメーションをサポートする他のアプリケーションに対してオブジェクトを公開するために、アプリケーションが使用する業界標準の技術です。たとえば、表計算アプリケーションでは、ワークシート、グラフ、セル、セル範囲などがそれぞれ異なる型のオブジェクトとして公開されます。ワード プロセッサでは、アプリケーション、文書、段落、文、ブックマーク、選択範囲などのオブジェクトが公開されます。

アプリケーションがオートメーションをサポートしている場合、アプリケーションが公開するオブジェクトを Visual Basic で操作できます。Visual Basic でオブジェクトを操作するには、オブジェクトに対してメソッドを使用したり、オブジェクトのプロパティ値の取得または設定を行います。たとえば、MyObj という名前のオートメーション オブジェクトを作成し、次のようなコードでこのオブジェクトを操作することができます。  ~中略~  オートメーション オブジェクトを利用する関数は、次のとおりです。

CreateObject:指定した種類の新しいオブジェクトを作成し(つつ取得し)ます。
GetObject:(既存の)ファイルからオブジェクトを取得します。 』

※「OLE」という用語自体は、Excelのヘルプの中でも、「埋め込みオブジェクト」という意味で使われているページがほとんどでした。
  

結局、他のメーカーの呼び方も関係してくるので、「COM・OLE・ActiveX」のどれかで適当に呼べばOK、ということで良さそうです。
(参考:『(ファイルメーカー)ActiveX オートメーションの例(Windows)』)

※参考記事
~用語:「COMオートメーション(OLE?)」、そして「CreateObject」関数と「参照設定」の違い、「事前バインディング・実行時バインディング」について~

※参考URL
VBA オートメーション、参照設定、ライブラリ、タイプライブラリ、DDE、COM、OLE、ActiveXなどの用語整理。ついでに.NETも。 (定義などについてわかりやすく書かれています)
http://thom.hateblo.jp/entry/2016/01/03/084639

FileMaker Pro ActiveX オートメーションの使用 (Windows)
http://www.filemaker.com/help/13/fmp/ja/html/create_script.13.11.html