● m2ts拡張子の動画ファイルをVLCで再生しつつそれをAG-デスクトップレコーダーで画面録画して、Yotube用・あるいはGoogleドライブ用のMP4にする方法
  
  
目次
 ★ はじめに
 ★ VLCでの再生設定
 ★ AG-デスクトップレコーダーのダウンロードとインストール
 ★ AG-デスクトップレコーダーの設定
 ★ UWSCで自動的にVLCの画面サイズを変更する
 ★ AG-デスクトップレコーダーの録画範囲の設定とUWSCの設定の調整
 ★ 再度、AG-デスクトップレコーダーの設定を確認
 ★ 録画テスト01
 ★ AG-デスクトップレコーダーの制限設定(録画の長さの設定)の変更
 ★ MP4の再生テスト
 ★ テストがOKなら本番で録画を開始します。
 ★ 必要に応じてできた複数の本番MP4を「XMedia Recode」で、MPEG2動画に変換し、tsMuxeRで結合
 ★ tsMuxeRで結合したNpeg2を「XMedia Recode」で、720×406の画面サイズのMP4に変換
 ★ 動画のやり取り(Googleドライブを利用)

※Shift+TABキー、もしくは、Homeキー、Homeキー+TAB数回、を押すと、目次付近に戻れます。
  
  
※関連記事

=======

以下本文です。

★ はじめに
ハンディカメラなどで撮ったm2ts拡張子の動画ファイルを、MP4に変換してYoutube用の動画にしたり、もしくはGoogleドライブでお友達と共有・ダウンロード配布したりしたい場合があります。(500MBとか1GBとかの動画を。)

その場合、用意したm2ts動画ファイルをフリーソフトの「XMedia Recode」で読み込んでMP4にしてしまえば簡単なんですが、ただ稀にそのm2ts動画ファイルが「XMedia Recode」で正常に読み込めない場合があります。

何らかの信号の混入(?)か何なのかわかりませんが、吸い込んだm2ts動画ファイルが正常に「XMedia Recode」で読み込めない場合です。(一応いったんの読み込みはできるけど、再生が正常にできなくてトリミングができない、とか。)

その場合は・・・、
・まずフリーソフトの「VLC」でm2ts動画ファイルを再生してみて、もし再生できるなら、
・それを直接、例えばフリーソフトの「AG-デスクトップレコーダー」で画面録画しつつ、
・同時に、AG-デスクトップレコーダーでそのままMP4変換までをやってしまい、
・そしてできたMP4を必要に応じてさらに解像度の低い(720×405くらいの)MP4に変換します。

※VLCで再生できなければ、他の再生ソフトで再生を試します。それでもダメならあきらめます。
※画面の録画は「AG-デスクトップレコーダー」でなくても同類のものでもOKです。MP4やMPEGやAVIなどが作れて、その作ったものが「XMedia Recode」で読み込めれば。

では以降で、その方法をお話させていただきます。
  
  

★ VLCでの再生設定

https://www.videolan.org/vlc/index.ja.html からダウンロードして、普通にインストールします。

インストールが完了後、起動して、デインターレースの設定とオーディオの設定をします。

デインターレースの設定は必須で、基本、常時オンにしたいので、

・ツール→設定→ビデオ→デインターレース→オン

をします。

(右クリック→ビデオ→デインターレース→オン でも可ですが、動画ごとにやらないといけないので少々面倒です。)

また、音が途切れる時はオーディオトラックの設定もやります。

・右クリック→オーディオトラック→無効
・右クリック→オーディオトラック→もとのトラックに戻す

をします。

  
  
★ AG-デスクトップレコーダーのダウンロードとインストール

AG-デスクトップレコーダーのダウンロード
http://t-ishii.la.coocan.jp/download/AGDRec.html

XP/Vistaでは旧版をダウンロードします。

インストールは無く、ダウンロードしたZIPファイルを解凍して、OSに合わせて「AGDRec.exe」あるいは「AGDRec64.exe」を起動します。

  
  
★ AG-デスクトップレコーダーの設定

「AGDRec.exe」あるいは「AGDRec64.exe」を起動します。設定用のダイアログが出ますが、特に何もせず「OK」します。
このダイアログが出ると、一部の設定は、前回分がケースバイケースで破棄されますので再設定が必要です。
一度した設定を変えたくない場合は、「シフトキーを押しながら起動した時だけ表示する」にチェックを入れてからOKします。

起動すると、タスクトレイに「AG」というアイコンが表示されるので、それを「右クリック→設定」、します。そして以下のように設定します。

=============
キャプチャー設定

レート
29.97

倍率
100

=============
録画範囲設定

始点:102×55
サイズ:998×558
あるいは
始点:100×53
サイズ:1000×562

=============
モード設定
バッファリングエンコード

※バッファリングエンコードのほうがコマ落ちが少なくてきれいなMP4に変換できるもようです。

=============
メインコーデック設定
H.24/AAC(MP4形式)→設定ボタン→プロファイル:Main に。

※これも、Mainのほうが良さげです。

=============

なお(繰り返しになりますが)、この設定は既定の動作ではAG-デスクトップレコーダーを終了すると破棄されてしまうものもあるため、起動するたびに設定を確認しないといけません。
でも(こちらも繰り返しになりますが)、AG-デスクトップレコーダーを起動した際に、出てきた「シフトキーを押しながら起動した時だけ表示する」にチェックを入れると、設定は保存され、毎回設定する必要はなくなります。ダイアログも出なくなります。その設定をしたあとに、再度、ダイアログを出したいときは、いったんAG-デスクトップレコーダーを終了させ、Shiftキーを押しながら起動します。そして「シフトキーを押しながら起動した時だけ表示する」のチェックをはずします。

また、Win10だと、最初から「H.24/AAC(MP4形式)」が選べますが、XPなどは選べないのでH.24/AAC(MP4形式)のコーデックを別途にどこかからダウンロードしてインストールしないといけないかもしれません。iTUnesをインストールすればOKなのかもしれません。未調査なのでご自分でも調べてみてください。

  
  
★ UWSCで自動的にVLCの画面サイズを変更する
前項のAG-デスクトップレコーダーの設定にあわせて、VLCの画面の大きさを変更します。
毎回同じ画面サイズに変更しないといけないので、UWSCを使います。

以下の2行の命令文で変更します。

MMV(1254,19,140)
ACW(GETID("VLCメディアプレイヤー","QWidget"),0,0,1200,675,0)

この場合、VLCを、0、0、1200×675、に表示します。

この項のあとでやる録画データの再生テストがカクカクとか少しコマ落ちするようなら、960×540でもいいかもしれません。「1200,675」の部分を「960,540」に書き換えます。
録画時にコマ落ちしないもっとも大きめなサイズにします。

この内容をテキストファイルにコピペし、「VLC画面調整.txt」とでもします。そして「txt」の拡張子の部分を「uws」という拡張子に変え、「UWSC」をいつも開くプログラムに指定します。
(指定の方法は→こちら

※このTipsでは「720×406」のMP4を作ることを想定していますので、AG-デスクトップレコーダーでVLCの画面を録画する際は、720×406よりも大きな画面にしておきます。そのほうが720×406にしたときに画像が粗くなり過ぎないので・・・。逆に、720×406以下の動画を720×406にするとかなり粗くなります。

  
  
★ AG-デスクトップレコーダーの録画範囲の設定とUWSCの設定の調整

AG-デスクトップレコーダーの録画範囲の設定とUWSCでのVLCの画面の大きさの設定がうまいこと重ならない場合があります。

まず確認の方法ですが、VLCを起動して、前項のuwsファイルでVLCの画面の大きさを自動変更します。
その後、AG-デスクトップレコーダーを起動してあるものとして、「アイコンを右クリック→領域の表示」をクリックします。

VLCと領域表示がずれていたら、uwsファイルかAG-デスクトップレコーダーの録画範囲の設定か、どちらかの設定値を変えて調整します。

uwsよりも、AG-デスクトップレコーダーの録画範囲の設定を帰るほうがラクではあると思います。(多分左右の設定の変更だけだと思うので)

  
  
★ 再度、AG-デスクトップレコーダーの設定を確認

特に、「モード設定」や「メインコーデック設定」が既定値などに変わってしまってないかをチェックします。

  
  
★ 録画テスト01
いったん、録画テストをして、まずは本当にMP4に変換されるかをチェックします。
基本、録画をはじめてから、VLA側で再生ボタンを押します。

  
  
★ AG-デスクトップレコーダーの制限設定(録画の長さの設定)の変更

VLCでの再生時間が終わったら、自動的にAG-デスクトップレコーダー側もほぼ同じ時間で録画を終われるようにします。

「アイコンを右クリック→制限設定」をクリックします。
「最大録画時間を指定」をクリックし、時間、分、秒、の設定を「動画の再生時間+数秒」で設定して、OKします。

録画テストのときに、録画をはじめてから、VLA側で再生ボタンを押しますので、その分の秒数を上乗せした時間を設定します。
上乗せ分が「+数秒」ということになります。

※3時間くらいある動画を、1時間単位、1時間半単位、くらいに分けない場合は、その長さ+数秒で調整します。

  
  
★ MP4の再生テスト
画質を確認し、正常に再生できるかだけをチェックします。

コマ落ちしてないかのチェックもします。
もしコマ落ちしててら、960×540でもいいかもしれません。
録画時にコマ落ちしないもっとも大きめなサイズにします。

VLC側の画面サイズを変更したら、再度、「★ AG-デスクトップレコーダーの録画範囲の設定とUWSCの設定の調整」をやります。

  
  
★ テストがOKなら本番で録画を開始します。

  
  
★ 必要に応じてできた複数の本番MP4を「XMedia Recode」で、MPEG2動画に変換し、tsMuxeRで結合

単独の本番MP4をそのまんまの長さで、720×406の画面サイズのMP4動画にしたい場合は、これはやらなくてもいいです。

※MP4JoinerのようなソフトでMP4連結もできますが、音声とズレることが多いので、やむをえず「XMedia Recode」で、MPEG2動画に変換し、tsMuxeRで結合します。音ズレなしでMP4を結合できるソフトがあれば、その場合もこの操作は必要ありません。

  
  
★ tsMuxeRで結合したNpeg2を「XMedia Recode」で、720×406の画面サイズのMP4に変換

※目次付きのやり方を見たい場合は→こちら

(01)ダウンロードとインストール
「XMedia Recode Installer(7、8系、10、用)」、
「XMedia Recode for Windows XP SP3, Vista」ともに、
https://www.xmedia-recode.de/en/download.html
からダウロードし、普通にインストールします。

(02)「XMedia Recode」を起動。

(03)上半分のリストのペインに、吸い込んだ動画(「.m2ts」という拡張子の動画)をドラッグします。

(04)上半分のリストのペインにて、変換したい動画の名前(動画の行)をクリック。

動画は同時に複数登録できるので変換したい動画の名前だけまずはクリックします。
また、ここの選択がはずれると、これ以降の各種設定が正しくできなくなるので、誤って知らないうちにへんなところをクリックしてしまい、変換したい動画の選択が外されてしまわないように注意します。

(05)下のペインの「形式」タブをクリック。
以下の設定にします。

プロファイル:カスタム
形式:MP4
拡張子:mp4

(06)「映像」タブをクリック。
必要に応じて画面を下へスクロールし、以下の設定のみいじります。

ビットレート:1200~1500

1時間ものなどのYoutube動画クラスの動画を作りたいなら、1200でもOKです。
結構きれいです。解像度を720×406にすると、容量も1時間もので600~700MBくらいに収まります。

※720×406の解像度はノートパソコンで画面いっぱいに見るぶんなら(こだわる人なら駄目かもしれませんがそうでないなら)十分に耐えられるきれいさです。

(07)「音声」タブをクリック。

MP4なら変更箇所なし

(08)「クロップ/プレビュー」タブをクリック。

まずは、左側のペインの「解像度」をクリックして以下のように設定。
幅:720
高さ:405(406に自動変換されることがあります)

※720×406の解像度はノートパソコンで画面いっぱいに見るぶんなら(こだわる人なら駄目かもしれませんがそうでないなら)十分に耐えられるきれいさです。

次に右側のペインで、動画を再生しながら、開始点と終了点を決めます。

開始点は「 [ 」のアイコン、終了点は「 ] 」のアイコンを押すことで決めることができます。
「開始時間」のところの2つの時間設定の欄を書き換えることでも決めることができます。

(09)「保存先」にて、変換したファイルを書き出したい場所を指定します。

(10)上のペインで変換したい動画がちゃんとグレーになって選択されていることを確認してから、さらに上の「リストに追加」ボタンを押します。

(11)「リスト」タブを押して、一番右までスクロールし、容量を確認します。

(12)容量が決まらなかったら、いったん「リスト」内の内容をすべて削除します。
「映像」タブを押してビットレートの数値を下げて、再度、「リストに追加」ボタンを押します。
容量が決まるまで、この操作の繰り返しです。

※どうにも容量が決まらない場合は、さらに、「クロップ/プレビュー」タブにて解像度の値を16:9の比率で小さくします。

※「リストに追加」ボタンを押して、「リスト」タブのリストの中に何らかの値が無いと事項の「エンコード」ボタンはグレーアウトのままです。逆に何回も「リストに追加」ボタンを押してしまうと、押した数だけ「リスト」に複数のエンコード対象ができてしまい、複数のMP4ができてしまいます。また時間もかかってしまいます。
なので、慣れないうちは必ず「リスト」の中は、1つだけの動画のエンコードとします。

(13)「エンコード」ボタンを押します。

エンコードが開始されるのでしばらく待ちます。
Core2Duoのように遅いCPUだと720×406で、1時間もので1時間くらいかかります。
解像度やビットレートの数値が上がるとそれに伴ってもっともっとかかります。

  
  
★ 動画のやり取り(Googleドライブを利用)

動画の配布はGoogleドライブが便利です。

一応、アップした動画を勝手に削除されないみたいだし、1G超の動画でもアップできますので。

共有・ダウンロードができます。
アップした動画を右クリックして「共有」を押し、「共有可能なリンクを取得」を押すと共有できるURLを取得できるので、それをお友達に送ればOKです。そのURLにアクセスすると動画の直接再生やダウンロードができるようになっています。

なお、画質は、アップしたものをPCやスマホのWebブラウザで直接見る場合は、Youtubeと同じ品質に粗くなります。(GoogleドライブはYoutubeの技術を使っているのでしょうか?そんな感じに見えます。)

スマホやPCでの直接再生ではなく、ダウンロードした場合は、粗く変えられえしまう前のオリジナルのきれいさのものがダウンロードできます。