Excelや他の同ランクのオールインワンデータベースソフトと比べるとダメダメな点が目立つかもしれないAccessですが、それはそうなんですが、でも、こんな便利な場面も多いのです。

だから私は使っていますし、Access2000ごときでも今でも十分に現役で使っていられます。

・こんなところでも!!というような、「いたるところでSQLが使える」のでとても便利です。例えばドロップダウンメニューの値を拾ってくる・揃えるときもSQLが使えますし、フォームの中のフォームに表示するレコードを拾ってくる際にもSQLを使えます。指定したSQLの内容を変更するだけで、同じフォームに違うレコードを抽出、差し替え表示ができます。
この「いたるところでSQLが使える」ということがExcelや他の同ランクのオールインワンデータベースソフトともっとも違う点だと思います。

・そのことが、「他の高度なデータベースのことも勉強しやすくなる」「ITパスポート試験の勉強・サンプル作成などもしやすい」ということにもつながります。これもの同ランクのオールインワンデータベースソフトと異なる点だと思います。

・サブフォーム(フォームの中に埋め込むフォーム)がやはり便利で効率的です。
データを見やすくしたり、絞り込み表示がしやすいです。

・「右クリックフィルタ」がすごく便利です。語句をドラッグしてフィルタかけたり、BetweenやLike、ワイルドカードなどいろいろ使ってフィルタが何段階もかけられるのですごく便利です。(1段ずつ戻れないのがあほですけど・・・)

・右クリックメニューをフォームごとに別々に自作でき、そこから自作VBAも動かせるのですごく便利です。

・「リンクテーブル」がとっても便利

・クエリの機能(SQL機能)が便利です。SQLビューでSQLも自動生成されます。
データが探しやすく面倒がないです。

・単票形式(カード形式)の画面と帳票形式(リスト形式)の画面、Excelのようなセル状の画面、の切り替えがすごくラクです。その3つの画面に切り替えられることで、色々と調べやすいですし、見え方の違いでなぜか目に飛び込んでくる文字が異なり色々とヒントをもらえたりします。

・オブジェクト変数を使うことで、フォームやサブフォームをオブジェクトとして扱えるので、フォームを一つ作るだけで共用部品化が楽にできます。そのため、似た場面、あるいは、別のいろいろな場面に流用できたりもします。工数を省けます。

・拡張性が高いと思います。(参照整合性を自前で用意したりセキュリティは捨てないといけませんが)

・データ量が増えても意外と速く動きます。SQLServerよりも圧倒的に遅い、というわけでもないです。
一般的な事務系の一つの部屋の中での処理(VPNなどを使わない処理)では、むしろAccessのほうが速いかもしれません。

・ブラウザをインターフェイスに使うシステムよりは圧倒的にフォーム操作や検索、フィルタ、クエリが使いやすいです。し、圧倒的に速く、一覧性にも優れています。

・データを見やすい・調べやすい・速く動く・一覧性に優れたフォームを作るための「時間的コスト」が、Excelや他のオールインワンソフトの20分の1以下の時間で作れることが多いです。
(ただし、Web機能やスマホ対応は全然ダメです)

・「オートメーション機能(COM、OLE、ActiveX)」により、WordやOutlookなどとの連携がしやすく、Officeソフト自体を1つのシステムのように扱えるところが便利です。これも他の一部のオールインワンデータベースソフトともっとも違う点だと思います。(ファイルメーカーはオートメーションに対応しています)

・他のmdbファイルに参照設定することでそのmdb内のフォームやVBAコードをあたかも自mdbの中にあるように流用できます。共用プログラムなど(フォーム、関数等々)を仕込んでおくとすごく便利です。

・Excelに対して参照設定を施すことで、AccessVBAから、Excelのオブジェクトを直接操作できます。(=COMオートメーション)
例えばxlsファイル内のピボットテーブルやグラフをAccessVBAから直接操作することができます。xlsファイルやシート自体を新規作成や削除したりすることもできます。
xlsファイル内のピボットテーブルのPivotCache.CommandText(SQL文)を書き換えたりすることもできます。(Excel2000の場合は、探ってみたら、PivotCacheのSQL文は配列に格納されていました。句ごとに配列に格納されているみたいです。)

・Wordに対しても同様です。

・Outlookに対しても同様です。

・多分、その他のOfficeソフトに対しても同様です。

・フォームに表示されたデータをExcelシート化する方法が一つだけではなくいろいろとあって便利です。

・Win32APIを利用することができます。Windowsのファイル選択ダイアログなどを使えるのでラクです。

・自分でVBなどで作ったDLLやOCXに参照設定を施すことで、そういった外部的な機能も扱えます。

・一応、ブラウザ機能も組み込めます。

・Sendkeys命令で他のソフトも動かせます。

・メール機能やFTP機能なども、そういった外部の無料のDLLをダウンロードして参照設定を施すことで、比較的簡単に組み込めます。

・VBEの画面(Visual Basic Editor=プログラム作成の画面)もVBAで動かせるので、プログラム管理をするときに便利に使える場合がある

・「UWSC」のような「自動化機能をもたないソフトを自動化するソフト」とも連携して、PhotoShopやイラレ、IE以外のブラウザ、その他のソフトなども便利に使うことができるかもしれません。

・一応、Office2000やOffice2002の一部の機能(OWC)などを使うことで、ピボットテーブルをWebページに埋め込んでドラッグで多角的瞬間集計をするようなこともできることはできます。

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