Youtube用の動画を「Windows ムービー メーカー」で作る場合、XMedia Recode で作成したMPEG2のファイルをソースとして使うと、Windows ムービー メーカー にそのソースを吸い込んだだけの時点で、音声だけが出なかったり、逆に、音声だけになったり(?)と不具合があります。

なので、とりあえず確実なのは、XMedia Recode で ソースの動画を作る際に、MPEG2ではなく、Mpeg1でソース動画を作ることです。

Mpeg1でHD動画も作れます。

また、Youtubeにアップした時点で、例えば1曲(4分ほど)の動画は60MB程度に圧縮されてしまい、それにともなって画質も落ちますので、ソースがMPEG1でもMPEG2でも圧縮後の画像の粗さはそれほど変わりません(というか見た目は全然差が分かりません。)
もちろん、解像度を1920×1080にしておけば、最高画質の「1080 のHDモード」で視聴することができます。

なので、とりあえずMpeg1の動画をソースにしても問題はありません。
(なお、音声部分は48KHz・192bpsのMP2でもOKです)

その他の形式でも良いのかもしれませんが、とりあえずこれが今のところ確実にYoutube動画を、「Windows ムービー メーカー」で作れます。

なお、「Windows ムービー メーカー」以外の動画作成ソフト、もしくはバージョンの違う「Windows ムービー メーカー」によっては、「XMedia Recode で作成したMPEG2のファイル」をソースとして使えるかもしれません。また、「XMedia Recode」以外のソフトでソースの動画を作成した場合も、「MPEG2のファイル」をソースとして使えるかもしれません。

なお、「Windows ムービー メーカー」では、Mpeg1以外にも、「XMedia Recode で作成したMP4のファイル」もソースとして使えるみたいです。

以降で「Windows ムービー メーカー」にて、テロップや特殊効果などが入ったYoutube用の「HD動画」の作成方法を、おおまかな流れだけ、ご紹介します。
  
  

★ MPEG1のソース動画を「XMedia Recode」にて作成する

HandyShareから以下の方法で動画を吸い込みます。

Handy Shareのインストールと動画の吸い込み方法
https://euc-access-excel-db.com/tips/ct09_biz-pctec/ct090301_biz_pc_freeware/handyshare

それを、「XMedia Recode」にドラッグします。

以下のように設定していきます。
  
  
【各種設定】

必ず上部側のリスト内で全部の動画が選択された状態(薄いグレー)になっているかチェックしてから、以下の設定をします。

◎「形式」タブ

プロファイル:「カスタム」を選びます。
形式:「MPEG 1」
ファイル拡張子:「mpg」
主力ストリーム形式:「映像+音声」
映像と音声を同期:ON(チェックを入れる。入っていればそのまま)

を選んで基本、初期設定のままにします。

◎「映像」タブ

モード:「変換」
コーデック:「MPEG 1」
フレームレート:「29.97(NTSC)」
カラーモード:「YUV 4:2:0 Planar 12bpp」
レート制御モード:「固定ビットレート」
ビットレート:「9000」

あとはそのままです。
※フレームレートとビットレート以外、変えなくてもOKですが、もし間違えて変えてしまったときのために、一応、他の値も少し書いておきました。

◎「音声トラック1」タブ

特に変更在りません。
サンプルレートだけ、狂うことがあるので「48000」になってなかったらそうしてください。
一応値だけ書いておきます。

モード:「変換」
コーデック:「MP2」
サンプルレート:「48000」
チャンネル:「ステレオ」
レート制御モード:「固定ビットレート」
ビットレート:「192」

◎「クロップ/プレビュー」タブ、

上部側のリスト内で全部の動画が選択された状態(薄いグレー)になっているかチェックしてから、設定します。

トリミング(動画の切り出し)をしたいときは、必要に応じて以下の設定をします。

トリミングは、トリミングしたい開始点と終了点を指定します。
「リストに追加」ボタンを押す前に設定します。

「クロップ/プレビュー」タブにて、再生しながら「開始フレームのセット」のボタン(「 [ 」ボタン)で開始点を決めます。
ボタンを押すたびに開始点の秒数が更新されますので何度でも押してやり直しすればOKです。
「開始時間」のところにて開始時間と終了時間を確認できます。

同様に再生しながら、「終了フレームのセット」のボタン(「 ] 」ボタン)で終了点を決めます。

「開始時間」のところにて開始時間と終了時間が入力されていれば設定自体は完了です。
このあと「リストに追加」ボタンを押すことで確定されるという感じです。

「開始時間」のところにて開始時間と終了時間をメモしておいて、次回は、手入力してもOKです。

※MP4をソースにしたい場合の設定値
◎「形式」タブ
プロファイル:「カスタム」
形式:「MP4」
ファイル拡張子:「mp4」
◎「映像」タブ
レート制御モード:「平均ビットレート」
ビットレート:「9000」
◎音声トラック1タブ
コーデック:「MP3」か「MP2」にする
サンプルレート:必ず「48000」にする

あとはMPEG 1のときと同じです。
  
  

【エンコード】
画面上部の「リストに追加」を押します。
「リスト」タブにジョブとして追加されます。この「リスト」タブに追加されないとエンコードボタンはグレーアウトされたままなのでエンコードができません。

「リスト」タブにジョブとして追加されたら、「エンコード」ボタンを押します。
エンコードが始まります。
  
  

★ 「Windows ムービー メーカー」での動画作成

作成できた MPEG1のソース動画を、「Windows ムービー メーカー」にドラッグし、以下の方法でオープニング、テロップやエンドロールなどを入れ、動画を作成します。

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●簡易的な使い方 ダイジェスト
(ソースとなる動画については、複数の動画ファイルをつなげることを想定しています。1つだけだったら「(04)ドラッグした各動画の頭の表示スタイルの決定」は不要です。)

(00)空のプロジェクトファイルの作成
まず空のプロジェクトファイルを作っていったん保存しておきます。

Movie Maker では「Ctrl+S(Ctrlキーを押しながら Sキーを押す)」で、プロジェクトの上書き保存ができます。

最初のうちは設定をいろいろと間違えたり混乱するので、何かあるごとに「Ctrl+S」を押して、せっかく何十分もかけて設定した特殊効果やテロップの設定が消えてしまわないようにしておきます。
作業を中断しても、やりかけの状態をいつでも再開できます。

一個設定を変える度に、上書き、上書き、上書き保存、と、ことあるごとに、「Ctrl+S」をしまくりながら、以降の操作をしてください。

(01)動画の用意
先ほど作った MPEG1動画を用意します。
用意した動画を画面の左側に順番にドラッグします。
長い動画や容量の大きい動画だと、1つあたりが吸い込まれるのに時間がかかるようなので慌てずに1つずつドラッグします。

(02)ムービーの頭と最後のスタイルの決定
ホームタブにて「オートムービーのテーマ」のテーマの一覧から、希望するテーマをクリックします。
ここでは例として、「フェード」をクリックします。
(※ 任意のテーマにマウスポインターを合わせると、テーマを適用した状態のプレビューが再生されます。)

マウスのポイントで画面の動きのテスト表示がなされ、クリックするとクリックした画面の動き(テーマ)が確定されます。

「まだ音楽が追加されていません。…」というメッセージが表示されたら、「いいえ」をクリックします。
(音声はあとからでも追加できますので)

これでオープニングとエンディングのところにオープンタイトル(タイトル)とエンドロール(クレジット)の自動設定がなされます。(両方とも黒いコマがそれです)

(03)タイトルの編集(頭のくろいコマ)
画面右側の頭の黒いコマの直下、「A」というアイコンの「マイタイトル」をダブルクリックします。
自動的に「フォーマット」タブに切り替わります。画面左側で点滅カーソルが出ます。
そにタイトルを入力し、文字の大きさを決めます。
文字の大きさは「フォント」グループ(画面の上左のほう)の数字の入力欄で決めますが、72のサイズまでしかないので、それ以上にしたかったら直接、入力します。
150とかにすると少ない文字数でも大きな文字になります。
「特殊効果」グループでタイトルの表示の動きのスタイルを決めます。
「シネマティック ぼかし」がかっこいいのでとりあえずそれにしてみます。
マウスのポイント(マウスを上に載せるだけ)で動きのテスト表示になり、クリックで確定となります。
見づらいですけど、淡く枠状に濃い目の水色がついたものが「確定されたもの」という意味になります。

(04)ドラッグした各動画の頭の表示スタイルの決定
1つめの動画は「出だし」の設定で、2つめ以降の動画は「切り替わり」の設定・・・ということになります。

まず、オープニングの黒いコマの次のコマ(動画の最初のコマ)をクリックします。
(動画の最初のコマや途中のどこかのコマをクリックすると、「その動画を選択した」という意味になります。)

黒い縦線(シークバー)が黒いコマと動画の最初のコマに現れます。
(※ちなみにこれを左右にドラッグすると、左側のビデオ表示が画面に、適用した設定の内容で動画がテスト表示されます。(音は出ません))
(※左側のビデオ画面の白色のシークバーと、右側の黒い縦線のシークバーは連動しています。どちらを動かしてもOKです。)

この縦線シークバーが黒いコマと動画の最初のコマに位置している状態のまま、「アニメーション」タブを押します
「切り替え効果」グループの各効果の中から好きなものを選び、クリックします。
ここでも、マウスのポイント(マウスを上に載せるだけ)で動きのテスト表示になり、クリックで確定となります。
もし必要であれば、「移動および拡大」グループでも、好きなものを選びます。クリックすることで確定されます。

「編集」タブをクリックして「ビデオボリューム」をクリックし、ビデオのボリュームを決めます。
もとの音が小さいとフルにしてもあまり大きくならないのですが、小さな音でも割れない程度に上げてください。
ついでに「フェードイン」の設定を「普通」に選びなおします。
フェードインにすることで、いきなり大きな音が出てびっくりするようなことがなくなります。
  
  
一応、これでひと段落です。

これ以降は、2つめの動画の最初のコマをクリックし(多分最初のコマじゃなくてもどれでもいいとは思いますが・・・)、
「アニメーション」タブにて「切り替え効果」、「移動および拡大」を、
「編集」タブにて「ビデオボリューム」と「フェードイン」の設定をします。

3つめ以降も同じです。

最後の動画は「編集」タブにてフェードアウトも設定しておきます。
フェードアウトを「速い」などに設定します。
フェードインを選びなおすことで、動画の頭に自動的に設定が適用され
フェードアウトを選びなおすことで動画の最後に自動的に設定が適用されます。

(05)テロップを入れる
テロップを入れたいあたりのコマをクリックして、縦線シークバーで微調整します。
(左側の白シークバーで目的の場所に動かしてもいいです。)

「ホーム」タブに切り替えて「キャプション」を押します。
「A ここにテキストを入力」というアイコンが挿入されます。
「テキストの表示時間」で、テキストを表示していたい時間を設定します。とりあえず7秒のままにしておきます。
(アイコンが長くなります)
「A ここにテキストを入力」というアイコンをダブルクリックして、表示する文字を入力します。
2行になるようなら、改行位置のバランスをとっておきます。
「特殊効果」で文字の現れ方を決めます。とりあえず「拡大 小」にしておきます。
縦線シークバーを右側にドラッグすると、文字の現れ方が最後まで確認できます。

文字入力画面が消えてしまったら、再度、「A・・・」アイコンをダブルクリックします。
もしくは

同じような方法で、好きな場所にいくつでも、好きな表示方法で、テロップを入れることができます。

(06)エンドロール(クレジット)の設定

「監督」「主演」「撮影場所」「サウンドトラック」もテロップのときと同様に、ダブルクリックして文字を入力等々、設定をします。

(07)エンドロールにBGMを入れる
WMAかMp4の音声ファイルをエンドロールの部分の真下にドラッグします。
緑色で波形の帯ができますので、それをダブルクリックします。
「オプション」タブにて、「音楽ボリューム」と「フェードイン」「フェードアウト」を設定します。

(08)動画の書き出し用の、画質と音質のカスタム設定の作成
意外と大きい画面の書き出し設定しかないので、画面の小さい設定も作っておきます。
とりあえずiPhoneやYoutube用に、Mp4形式で書き出す設定にしておきます。

「ファイル」タブの「ムービーの保存」を押します。
いろいろと設定が出てきますが、リストの一番下のほうの「▼」アイコンにマウスを乗せたままにします。
もしくはマウスのホイールを下に回し続けます。
自動的に一番下の設定にまで移動し、最後に「カスタム設定の作成」というメニューが出てくるので、それを押します。
「設定」が「新規」になっていることを確認し、以下の値を入力あるいは確認します。

※不用意にEnterキーを押しと保存になってしまいますので気を付けながら入力または確認をします。

「名前」:1920-1080-9000-29.97YoutubeHD用
「幅」:1920
「高さ」:1080 (縦横比 16:9 のサイズです。)
「ビットレート」:9000
「フレームレート」:29.97
「Audio形式」」128kbps 48KHz ステレオ

これで1曲(約4分)で300MBくらいの動画になります。
(Youtubeにアップすると60MBくらいに圧縮されます。)

入力できたら「保存」ボタンを押します。
ミニ画面が出るので再度、保存ボタンを押します。

もとの画面に戻るので「閉じる」を押します。

(09)動画の書き出し
「ファイル」タブの「ムービーの保存」を押します。
さっき作った設定名が表示されていると思いますので、それをクリックします。
動画の書き出し先の設定ダイアログが出ますので、デスクトップなど好きな場所を選んで動画の名前も決め、「保存」ボタンを押します。
  
  
以上で動画の作成は完了です。
  
  

あとより細かいやり方は、以下のサイト(日本語版のサイト)を参考にします。

Windowsムービーメーカーの易しい使い方


(旧)Windowsムービーメーカー 6.0の導入方法【ダウンロードとインストール】


を参照します。

windows7 ムービーメーカー2012 英語版 使い方
とか
windows7 ムービーメーカー2012 使い方
などでGoogle検索するといろいろと出てくると思います。

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★ Youtubeへのアップロード

アップロードすると自動的に、300MBくらいが、60MBくらいになります。
でも、1080p のHD動画として再生できます。

見るときは、画質の設定を「1080p」にして見てみてください。