● なぜ今さらExcel2000?

※注:2017年12月現在、Office2000のうち、Access2000はWindows10の1703では使えなくなってしまいました。1709では使えるケースと使えないケースがあります。何が違うのかはまだ分かっていません。ExcelやWordはWindows10の1703や1709でも動きます。

※注:2018年6月現在、Access2000がWindows10の1803で若干の挙動の「?」はあるものの、おおむね使えるようになったっぽいです。当方では今のところ、なんとか大丈夫です(そのうち動かなくなるかもしれないですけど)。ExcelやWordは引き続き動きます。

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以下、本文です。

今さら、という話でもないのですが、Win10でも Excel2000はなかなか使えます。
そして、Excel2000でできることは、基本的にはそれ以降のバージョンでも大抵できます。

何より、私たち素人が使うには「ほぼ完成されています」し、更にいいことに Amazonなどでも「安く」購入できます。

あと、動作が「軽い」というのもあるかもしれません。

Accessの住所入力支援機能やExcelの郵便番号変換ウィザードで使われる「Office郵便番号辞書」(「IME郵便番号辞書」ではなくて)も、2017年12月現在では 一応最新版も使えますし、もしダメになってもその他の方法も取ろうと思えば取れます。

セキュリティだけ注意すれば、また、社内や個人事業で厳格なユーザー別セキュリティが必要ないなら、これで十分すぎるほど十分です。

例えば、当サイトに書いてあります、「Excelの真の基礎」「● Excel2000で30分で作るバーコードPOSレジのコア部分(定型集計効率化サンプル)」のような使い方をするなら、最新版のExcelの新機能がなくても、十分に使い続けていける組織や個人は山ほどあります。

特に、当サイトが対象としています「従業員が5名以下(もしくは10名以下)の零細企業様や個人事業主さま、学生さんやお子様なら、ビジネス集計の基礎の練習や、(ネットワークにつながないなら)実務にももってこいだと思います。
Webに接続していなくてもインストールするだけですぐ使えますのでラクですし。

Microsoft Queryももちろん有用ですが、特にピボットテーブルがほぼ完成されました。(Excel97などと比べて)

更に、たとえばですけど、「Win2000+Microsoft Query」ですと、Microsoft Queryの1xlsファイル内でのネストがエラーなくできます(できなかったらすみません!ファイルが別々に分かれてもエラーがまず生じません!)
何階層でもできるためとても便利です。また、更新もVBAで簡単にできるのでファイルを開くと同時におおもとのファイルでのデータ修正を反映することも簡単です。
もちろん、ファイルを開き終わってから反映することもできます。
このことは、「XPのSP3じゃない無印のマシンでWindowsUpdateせずに、機能自体を止めた状態のもの」もOKかもしれません。また、Win2000とそれの仮想マシンでもOKかもしれません。
(後日テストしたら、Win2000+Office2000の仮想マシンでもOKでした。仮想マシンからはLAN経由でおおもとのファイルをUNCパスで見に行くこともできます。xls拡張子じゃないとダメかもしれませんけど。)

ただし、ピボットの仕様の限界が2003よりも小さいのと、その他2003以降よりも新機能がないデメリットはあります。けど、それ以上のメリットも多いのでおすすめです。

ですので「仮説と検証の実施テストや風土化」にもバージョン2000で十分だと思います。
末端の現場の人たちが「バージョン2000すら扱えない」「仮説と検証の実行が風土化されていない」状態だとすると、「最新BIソフトを入れても100%失敗する」と言ってもいいとも思いますので、「BIシステムの導入成功・失敗の事前の占い」にも使えると思います。

それからもう一つ、かなり重要なことなのですが、VBAを学びたい人にとっては、「VBE(VBEditor)のヘルプがすごく優秀」という点が挙げられます。
特にオブジェクトブラウザとの連携が2007・2010のヘルプよりも便利な面があります。

また、2007・2010のヘルプでは、ステートメント系の命令や、特定の関数、等々の「重要な命令」の、「使用例(サンプルプログラム)がのっぺらぼうで表示されない場合が多いのですが、2000のヘルプではそれはありません。
そこも「超」「大きい」です。
Webでいちいち調べなくても判断がついたりエラーが解決できますので。
あるいは、Web情報に補足ができて、より理解が深まりますので。
時には、Web情報の間違いやウソも見抜けます。


そして例えばですが、2000のVBEヘルプと、あと、同じく優秀な2007・2010のVBEヘルプを併用すると、以降の▼に挙げたようなことがしやすくなり、「ExcelVBAの短期での中級以上の腕前に上がる、自力でエラー対策する」、ということが早まります。もちろんその恩恵で、小遣い稼ぎや単発のお仕事ももらえます。

もっと、言うと、「2000のヘルプだけでも」割とそうなれます。
2000系ヘルプの便利な場面・画面の絵図

だから、2000、は、「買い」なのです。
(2002、2003のヘルプも同じですが、中でも2000のヘルプが一番情報量が多いかも・・・?ちょっと忘れました。2003は内容はほぼ一緒だけどヘルプの操作がしにくいのでおすすめしません。2002は2000同様、使いやすいです。)

▼「本サイトのや他サイトのVBAに関連する記事に書かれていることの理解」
▼特に、「Excelに限らずプロパティには、値を設定するだけのプロパティと”オブジェクトを連鎖取得できるプロパティ”の ”2つ” がある(こちらで知りました。)。ただ、ExcelではAccessとは段違いにそのようなプロパティを多く使う・・・ということの理解。(メソッドも同様で”オブジェクトを連鎖取得できるメソッド”がありますが。利用頻度はExcelでも少ないです。)」
▼オブジェクトを取得するには、あとひとつ、自然な流れの「コレクションから単一オブジェクトを選ぶ」というパターンもありますが、Excelではユーザーフォームのコントロールを操作するときにそれが多いです。Accessもこのパターンが多いです。WordはたぶんExcelと同じでプロパティ経由でオブジェクトを取得するパターンが多いと思います。
▼「値を返す自作関数と、オブジェクトを返す自作関数の理解(オブジェクトブラウザをより活用するために必須)」
▼「オブジェクトモデルの階層構造図をいつ何時も見る」
MSサイト→こちら /少し見やすく横につなげたもの→こちら /Excel2000の色付きの見やすいもの→こちら
▼「オブジェクトブラウザの操作方法の理解」
▼「オブジェクト」は「上位下位の階層構造」「プロパティ」「メソッド」「イベント」「ユーザーからの入力値」を保持・保存している。オブジェクトは基本、「複合機能体・複合機能ユニット」なので、これをすべて、「オブジェクトの持つ具体的かつ詳細な”機能”」ととらえても差し支えないと思います。
▼「オブジェクト」には、前項のうち、プロパティを保持していないものは存在しない。なのでプロパティを保持していれば必ず「オブジェクト」と思っていい。ただし、「メソッド」「イベント」などの他のものは「保持している・いないがそれぞれ違う」。メソッドやイベントを持っていないオブジェクトやコレクションもあるということです。
▼「オブジェクト変数の理解」
▼「オブジェクトをオブジェクト変数へ代入する・・・」とは・・・、オブジェクトが保持・保存している「上位下位の階層構造」「プロパティ」「メソッド」「イベント」「ユーザーからの入力値」のすべて・・・つまり、「ユーザーからの入力値やオブジェクト名だけでなく・オブジェクトの持つすべての機能」をオブジェクト変数の中に、丸っと入れ込んでしまうイメージです。なので、オブジェクトを代入されたオブジェクト変数はそのオブジェクトのすべての機能を使えるようになります。
▼「プログラミング」とは、「変数」をプログラム通りに自動的に動かす作業(と思っているほうが整理しやすい気がします。変数に代入したものしか動かせない、というイメージです。)。
▼VBAではその動かす対象の「変数」には、「一般的な変数(文字ベース)とオブジェクト変数の2つしかない」というイメージ。ただ、VBAではオブジェクトをオブジェクト変数に代入しなくてもいい。つまり「オブジェクト式(参照式)」のまんまでオブジェクトを表現しても動かせてしまう。なのでかえって分かりづらい。もしオブジェクトが「オブジェクト変数に代入できなければ動かせない」、という仕様になっていたなら、そのほうが分かりやすかったのではないか?と思う時があります。
▼「イミディエイトウィンドウでのTypeName関数とParentプロパティ」を利用してのオブジェクトの型や上位のオブジェクトの調査
▼「Stop命令とローカルウィンドウ」でのオブジェクトの型や現在のプロパティ値・上位下位・階層構造の調査

色々と、長々と説明しまくってしまってすみません。

  
  

その集計、分析、本当に必要ですか?

その作表、資料作成、本当に必要ですか?

BIソフト、本当の本当の本当に役に立ってるのでしょうか?

無駄なパソコン購入、無駄なBIソフトの購入、バージョンアップ、全部やめてもいいのではありませんか?

「勘」や「感」でやったほうが早くない?

パソコン程度の機械やソフトに時間とお金をかけるくらいなら、もっと目の前のお客様や自分の人格の向上に時間かけたほうがよくないですか?

「BIシステムがどんなに高機能でラクだったとしても、使い方を学ばない人にやさしいはずもないし、むしろコンピュータとはどんなに簡単なソフトを入れたところで "勉強しない人にはとことん冷たい箱" 」ですから、システム導入の成否は、操作や分析の教育や実施が行える物理的な時間があるかどうかと、検証作業ができる企業風土にかかっていると思います。

Amazonでの価格はこんな感じです。
Microsoft Office2000 Standard SR-1:2800円~

※追記
2018年9月現在、Amazonは値上がりしました。ヤフオクが安いですね。Proの即決で3000円なんてのもありました。メルカリとかもいいかも?メルカリだと1500円くらいからパーソナル版が買えます。

メインマシンはExcel2010以上などでも、2台目は安いものがほしい、といった場合に便利です。
Office365を使う手もありますが、パソコンが非力な場合はXP+Excel2000でネットから切り離して使う方法も取れます。(OSが古くてOffice365が使えないパソコンの場合も。)
Office2013や2016はヘルプが使い物にならないけど、365も一緒かも・・。

Excelは「紙と電卓としての使い方」だけをするのでしたら どのバージョンでもそれほど価値が上がらないのかもしれませんが、「コンピュータとしての使い方」も併用すれば、バージョン2000であっても思った以上の高いコストパフォーマンスを発揮しますので、バージョンが古くてもおすすめです。

「紙と電卓としての使い方」+「コンピュータとしての使い方」でExcelを使うなら、ある意味「腐っても"鯛"・・・」という感じで古いバージョンのExcelは使えると思います。(ついでにAccessも)

捨てようと思っていた古いExcelがあるなら、もったいないですから、ぜひ良さを再確認してあげてください。
(人材でも同じだと思います。良い人は年齢に関係なく良いですよね。なんて上から目線過ぎて本当に申し訳ございませんが・・・。でもソフトウェアも機能をよく知ってあげて、適材適所で使い、全部をひとつで賄とうとしない、どれかの得意はそれに任せる、不足を補い合う、というのが効率化のための原則ですので、それはぜひ意識して頂けたらなあと思います。)

正直、集計・分析がらみとしては、社内でパソコンなんかにお金をかけたところであまり役に立たないかもしれないですし、また、「ソフトを買っても活かせない」ことも少なくないと思います。

パソコンがただの通信機器(電話やFAXの延長)の役割しかしておらず、本当に役に立つのか?立っているのか?が分からない状況でしたら、Excelを使うのでもこの「安いバージョン」でまったく問題ありません。本当に十分すぎるほど十分です。
ですのでぜひ集計の練習として今後も使ってみて頂きたいと思います。

特に何台も練習用パソコンが要る場合などは、Excelのディスク1枚あたりが安いので便利です。
数千円のCore2Duo以上のジャンク本体と合わせれば、Win10+Excel2000で安くも組めますし。

※セキュリティ上の注意
Excel2000を載せるパソコンとして、OSをXP以前のもので使う場合は、情報漏洩防止のためにできればLANやWebから切り離して使ってください。
2017年2月現在、「ESETセキュリティ」がXPのサポートを終えてしまいましたが、「フォーエバーセキュリティ」などのセキュリティソフトがまだXPをサポートしてくれているようですので、そういうソフトを使うのも一つの方法かもしれません。

「フォーエバーセキュリティ(旧 XPフォーエバー)」※有料です。¥3,999-
(検証してませんので詳しい方に見てもらってください)
http://foreversecurity.dnki.co.jp/
http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/140328/n1403281_author.html (Vector紹介)
http://dnki.co.jp/system/joomla_1_0_xx/joomla_1_0_15JP_Stable/content/view/170/1/

基本的には、Webブラウザやメールソフト、USBコネクタなどを使わないと決めて使えば、「AVASTなどの」無料のウィルスチェックソフトでも良いかもしれません。でもできるならWeb接続しないようにしてください。
XPでのLANやWebへの接続は推奨はしません。情報漏洩を起こしても誰も責任が取れませんので・・・

必要に応じて、「Process Explorer」についたVirusTotalでのチェック機能で、メモリに読み込まれたファイルのウィルスチェックもしてみてください。
★Process Explorer でロードされているファイルをVirusTotalでチェックする
http://maruton-memorandum.blogspot.jp/2014/12/windowssysinternalsprocess-explorer.html

やむをえない場合で ファイルサーバにつなぎたい・・・などのときは以下のことを必ず守ってください。
●基本的に無線LANは使わない。
必要な場合以外は常時LANケーブルを抜いておく。
あるいは、LAN接続アイコン右クリックにて手動でLAN接続を有効化・無効化する。
あるいは、LANを使いたいときだけ、バッチファイルやUWSCなどで、
ダブルクリック一回でLANのON・OFFをする。
●必ずタスクトレイにLAN接続アイコンを表示しておく(接続チェックしやすいため)
●ルータかHUBのアクセスランプが目に入るようにしておく(接続チェックしやすいため)
●もし、知り合いの方が「Sygate Personal Firewall」を持っていたらそれを入れておく。
(古い無料ソフトなので変なところからダウンロードするとダメかもしれません。無ければ入れない)
あるいは、怪しいソフトが動いたときにわかるようなソフトを入れておく
あるいはAVASTではなく評判のいい無料の総合セキュリティソフトをいれておく

●Webブラウザやメールソフト、USBメモリ・USB外付けドライブ、CD、DVD、は使用禁止
●USBメモリを使うときは、使っていいUSBメモリを決めてそれ以外使わないこととし、
他のWin10パソコンで毎回ウィルスチェックしてからデータコピーする。
●無料のセキュリティソフト以外の無料ソフト、Acrobat、Flash、JAVA、などの使用は厳禁
●特にWebブラウジングとメール、無料のソフト=フリーウェアは絶対に禁止です。

以上を守れば 2017/02月時点に限って言えば、ほぼLAN経由の感染しかありませんので、XPパソコンが原因で社内LANがウィルス感染することはまずありません。(逆に他のマシンからLAN経由で感染する可能性は依然としてありますし、今後またいろいろ出てくるかもしれませんので慎重にご利用ください。意味が少しでもよくわからなくて「こんなんじゃダメ」と思えなかったら、絶対にXPは使用せず、Win10などにきちんと総合セキュリティソフトを入れて、そこへExcel2000をインストールして使ってください。)

※★★仮想マシンにXPを入れて仮想LANアダプタを手動停止さて、その中でExcel2000を動かすのでもいいと思います。ファイルサーバからは元となるデータをコピーして、仮想マシンに張り付ける方法がいいかと思います。(セキュリティのことをあまり考えたくなければ、これが一番安心かと・・・)