注:まだ書きかけですが、エンドユーザーの立場から、ソフトウェア業界の方には考えてほしいことなので途中まででも公開しています。

お子様たちにもとても重要です。
小中学校でプログラミングを習わせるなら、ゲームプログラミングは単なるきっかけとしてお教えするだけにしておいて、本当なら、Excelの真の基礎やデータベース、データの扱い方の授業を新たに1本、作ったほうが社会全体のため、社会全体のコストダウンにつながると思います。ゲームプログラミングはクリエイター志望の方にとってはとても重要で、また、実際に「ものすごい人が育つ」と思いますが、でもそれは一部の人だけにしか有効ではないし、社会全体の底上げにはなりませんので・・・。そういう分野の天才を育てることももちろん必要ですが、全体も見て欲しいです。データベースの天才も育てる努力が必要だと思います。「社会全体までもを底上げできる可能性があるプログラミング」は、まずは「データベース」と「データベースに関わるプログラミングやSQL」だと思います。SQLやデータベースプログラミングを覚えておけば、いろんな言語にも応用が利くと思います。僕自身は大して分かってないので偉そうにすみませんが・・・。でも「プログラミング=ゲームプログラミング」という安直な考えで、ゲーム関連ばっかりをお子様や学生さんにやらせてしまっても、現実問題、結局は社会の役に立ちにくいと思います。なのでどうか、プロの方々が、私たちド素人にかわってそういったお子様たちの育成のことを考えてほしいと思います。有料でかまいませんから、もっと子供さん(小中高)や学生さんたちに色々と教えてあげてほしいと願います。

では以降、本文です。
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「ピボットテーブルやMicrosoft Query」は中小様や零細様、個人事業主様、学生さん、にとっては、ExcelVBAプログラミングよりもはるかに重要な機能です。

なぜから、VBAプログラムがなくてもこういうことがいつでも分かる・できるようになるからです。
     
  ● 経営者様がExcelで「本当にやりたかったこと」はこれではないですか?
  ● Excel2000で30分で作るバーコードPOSレジのコア部分(定型集計効率化サンプル)
  ● Excel+Wordで明細付きの顧客別差込み印刷(顧客別連続明細印刷・基本VBAゼロ)
    ※「Microsoft Query」を使用して各種条件も変更できるので
      一度作ると条件別に印刷が可能(期間別、ランク別、地域別、明細内容等々)

日本の企業の数は中小・零細様、個人事業主様が8割以上?と聞き及びますので、そこにこの2つの機能が広まっていないというのは、「日本のデータ管理教育やExcel教育は完全に失敗している」ということを意味していると思います。

そしてそれが、「データ管理のムリ・ムダ・ムラ」がExcel2000の時代、もしくはExcel97よりも前の時代からほぼ減っていない(逆に増えているかもしれない)原因にもなってしまっている気がします。

僕はそうなってしまった理由を以降に挙げたように考えています。

エンドユーザー目線で、重要度順に、次の5つがあると考えています。
(偉そうで本当に申し訳ないのですが、生意気にも批判もありますが、全部が全部そういう意図ではなくて、「たまたま不幸な偶然が重なってしまっただけ・・・」という意味も半分ありますので、そういう観点でお読みください。でも「エンドユーザーとしては、VBAなんかより、ピボットテーブルやMicrosoft Queryの2つをもっと教えてくれれば良かったのに・・・って思うし、逆に なんでもっと教えてくれなかったの?って思います・・・」という気持ちがあることも知って頂きたいと思います。
  
  
(01)たまたまマイクロソフトさんがExcelの作り方と広告の仕方を間違えたから。マイクロソフトさん自身が「Microsoft Query」を推進してこなかったから。

(02)たまたまか勘違い・思い込みで、Excelのレジェンドさんやプロの方々が、Excelの「データ管理の基礎」ではなく「ExcelVBAプログラミング」を推進してきてしまったから。順序が逆でした。

(03)上記2つの理由から、大小 一般的なパソコン教室は今でも「ピボットテーブルやMicrosoft Query」を「最重要項目、VBAよりも重要な機能」と認識してないから。「ちょっとした便利な機能」くらいの認識しかしていないから。なので何も教えていません。教え方の掘り下げをまったくと言っていいほど、行っていません。

(04)特にピボットテーブルの場合は、上記3つの理由から、表のレイアウトがしにくい・自由にならない、と誤解されているから。グループ化や数式追加機能、GetPivotTable関数などでもレイアウトが比較的自由になることを広めてこなかったから。同時に、集計の方法が難しい、データの検索等がしづらい、などの誤解も受けていると思います。

(05)上記4つの理由から、ただの反復練習不足の状況になってしまいました。そういう機会がエンドユーザーさんたちに与えられていません。
マイクロソフトさんも、Excelのプロの方々も、レジェンドさんも、パソコン教室さんも、誰もそういう機会を与えずにきてしまいましたし、今も変わらずにそのままです。
「ピボットテーブルやMicrosoft Query」は、たしかに最初はとっつきにくいかもしれませんが、でも理屈はどうあれ、反復練習すれば「感覚」で「想像や創造」でたいていの人は使えるようになります。例えば・・・少なくとも17年、同じ練習問題を「こういう嬉しい結果になる」という結果を見ながら何度もやれば、誰もが、「なぜそうなるか」の細かい理由は知らなくても、操作自体はできるようになります。同じ練習問題以外にもほかの練習問題をやればそうなれると考えています。英語のレッスンで「ただ聞くだけ」というやり方と似ていると思いますが、そういうお教えの仕方をしてもよいのではないか?といつも思います。
  
  
  
「ピボットテーブルやMicrosoft Query」がエンドユーザーさんたちに広まらずに、日本中に「データ管理のムリ・ムダ・ムラ」を今も拡大し続けている理由・・・、その一番大きな原因は、以上の5つです。

のちほど、【少し詳しいお話】のところで、もう少し詳しくお話させていただきます。

「先にデータ管理の基礎を教えないでVBAプログラムだけをお教えする」というのは、ネタが尽きることは無いので、VBAプログラムを教える人は限りなくオファーが入り儲かってしまうことになります。

本来はお医者様と同じような感じで、データ管理の基礎を知る人が増えれば増えるほど、迷えるユーザーさん(いわば患者さん)が減り、お教えする側は本来は貧乏になっていかないといけないと思います。

あるいは、より高度なことをお教えする状態にシフトしていて、今では、VBA=グラフを中心にピボット・MSQuery・テーブル機能・リレーションを動かして自動化効率化=17年前の100倍の効率で全中小零細企業がデータ管理を行えている、となってないといけないはずです。
あるいはそれプラス、業種別の「分析」や「仮説と検証」の手法・風土化のレッスンやケーススタディ。

でも、全中小零細企業の現場では、Excelでのデータ管理については、17年前とほとんど何も変わっていないと思います。

「どうせPDCAサイクル回さないんだから、こんな資料作る必要ある?そもそもExcelで売上が上がる?聞いたことない。売上が上がらないソフトに時間とお金つぎ込む意味ある?記録だけ残したいならデータベースにいくらでもあるから、上司が直接そっから勝手に引き出せばいいじゃん。」
「会議のためだけの資料作りなんて意味ある?はやく帰らせてよ。」
「どうせ誰もあとで読まない資料や報告書でしょ?作る意味あるか?」
「コンピュータやExcel使うより、勘と感と思いやりと行動で突き進んだほうが早くね?」
という思いで、資料や日報などを何度も作らされた人もいらっしゃるのではないでしょうか?

私自身がそうです。PDCAサイクル?回したことなんてないです。
でも、資料を作るにはExcelが必要です。でも真の意味で役に立ってるか、わかりません。
でもこれはエンドユーザーさんには罪はないですよね。
そうなったのはエンドユーザーさんのせいではありません。

ただ、今の現状からしますと、「もしかしたら、日本には、もとからパソコンなど必要なく、Excelなんて最初から必要なく、メール専用機、FAX専用機、LINE、だけあればいいのかもしれません。」と言えなくもない気もします。

「ピボットテーブルやMicrosoft Query」、ひいては「データ管理の基礎」が、Excelのプロの方々や「お教えするプロ」の方々をもってしても子供たちやお若い方々に広まらないのでしたら、そういうことなのかな、と思います。

僕はこんな偉そうなことを言える立場でも技量でもないのですが、でも、Excelやパソコンのことをお教えすることもあるので感じるのですが、次の世代の人たちが今と変わらない「データ管理のムリ・ムダ・ムラ」をかかえて進んでいくのはやっぱり良くないことだと思っています。

お金と幸せの関係についても教えてあげられない
人生についても教えてあげられない
運などについても教えてあげられない
夢についても教えてあげられない

何も教えてあげられないうえに、Excelやデータ管理の基礎についても20年前のまま。
何も変わっていない効率の悪さ。

こんなことでいいのかと自分自身、思います。

なので、少しでも問題提起、話し合いのネタ、になるといいなと思います。

※もちろん、「ピボットテーブルやMicrosoft Query」ですべてが解決できるとは考えていません。
といいますか、僕自身は「数値分析」なるものにも懐疑的です。
数値分析に必要なのは、「物理的時間」と、現場末端の検証作業の合意、時間コストと金額コストと「覚悟」と「仮説と検証のような行動の風土化」、などだと思います。
でもそこまで覚悟を決めてやってる企業さんがどれくらいあるでしょうか?
どれが欠けても「数値分析」は社内での継続はできません。
懐疑的なものや、やっても無駄なことに時間コストと金額コストなどをかけてほしくないですし、逆にかけるなら、「ピボットテーブルやMicrosoft Query」は特に零細企業では全従業員さまが理解しておくべき重要な機能だと思います。
「懐疑的なものに時間をかけたくないけど、銀行さんなどとお話をするのにどうしても数字が必要だから、必要な数字だけはいつでも出せるようにしたい」、という場合も、「ピボットテーブルやMicrosoft Query」は重要で、ExcelVBAよりもはるかに大切です。

  
  
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【少し詳しいお話】
  
  
(01)たまたまマイクロソフトさんがExcelの作り方と広告の仕方を間違えたから。マイクロソフトさん自身が「Microsoft Query」を推進してこなかったから。

それが原因で、「ExcelVBAよりも重要な最重要機能の一つ」として書籍やWeb情報に頻度良く登場してこれなかったのだと思います。

また、ご自分たちが「Microsoft Query」という素晴らしいツールを開発しているのに、それを自覚されておらず、それの使い方を推進してこなかったからというのが一番大きいと思います。

ピボットテーブルは、「Microsoft Query」の理論の延長上にあるため、書籍やWeb上で紹介される頻度がVBAプログラミングよりもどうしても大幅に減ってしまったのだと思います。

ピボットテーブルは、Excel2000が誕生してからが、とても生き生きとしてきています。

が、そこから17年以上たっても今だにピボットテーブルがExcelVBAプログラミングよりもマイナーな存在であり、また、「BIシステムを入れても入れただけで使われない」、とか、「情報管理部の人しか使えない」となっているのは、「Microsoft Query」を「初心者には難しいツール」と決めつけて広く紹介してこなかったからだと思います。

「Microsoft Query」の基礎になっているのは、「複式簿記と同じくらいの有名レベルの」「データ管理の事実上の世界標準」である、「SQL」です。

「複式簿記と同じくらいの有名レベル」というとなんとなく難しそうで身構えてしまうかもしれませんが、あくまでも「有名さの度合い」の話なのであまり心配は要りません。(そもそも「SQL」は、ビジネス定型集計や定型リストアップをするレベルのことに限って言えば、複式簿記やVBAプログラミングの 1/10 か 1/20 以下 の難易度です。半面、高度なことはメチャメチャ奥が深くて死ぬほど難しい面もありますが・・・。でも要はそればかりじゃない・私たちド素人でもやれることがある、ということを是非知って欲しいのです。)

そして実は「Microsoft Query」は(Accessクエリも同じですが)、「SQL」を知らなくてもある程度のことは処理できてしまいます。

「ドラッグとクリック・簡単な条件値入力中心の操作」によって、「複式簿記やVBAプログラミングの 1/10 か 1/20 以下 の難易度」をさらに下げた、1/30 くらいの易しいもの、に仕上がっています。

「SQL」を知らなくても、ある程度複雑な条件でのデータ抽出や集計は「ドラッグとクリックと簡単な条件値入力だけで」できてしまうのです。
また、
出てくる数字やピックアップリストと、そのソースとなるモト表との関係を何回も何回も眺めていれば、それだけで、そこそこ「感覚で」なんとかなってしまうのです。深い理屈を知らなくても。

「深い理屈を学ばないことは罪」という人がいるかもしれませんが、僕は「お仕事での利用」や「ビジネスパーソン」に対してはそうは思いません。少なくとも、「簿記やVBAプログラミングの10倍・20倍、あるいは30倍は簡単に、経営者の知りたい数字が100や200もの切り口で、しかも秒単位や分単位・十数分単位ですぐに出せる」なら、「深い理屈をじっくり学ぶのは後でいい」ですし、「まずは知りたい数字をだしちゃえ!!」ということでまったくもって「良い」と思います。

だって、私たち「エンドユーザー」は「技術者」になるのではないし、「結果がほしいだけ」なのですから。

そもそも、「エンドユーザー・コンピューティング」とは、「VBAプログラムができること」ではなくて、もっと広義であり、「コンピュータを使ってラクに・簡単に・私たちド素人でも・早く結果を出す・知る」=「専門家に頼まなくてもド素人自身がコンピュータで知りたいことを知る・解決する・何かの結果を得る」ということだと思うのです。

もちろん、VBAプログラムや高度なSQL(ついでにAccessデータベースなど)について深く学ぶことは、集計システムを内製化したり、さらに高度なデータを得るのには必要です。エンドユーザー・コンピューティングにはなくてはならないものですが、でも「VBAプログラムありき」だとやっぱり物事がおかしくなると思います。
「Microsoft Query とピボットテーブルの威力」を体験して、ある程度使ってからなら、それでできないことをVBAプログラムで補えばいいだけなので、結果、VBAプログラムや高度なSQLを教えてもらうコスト(授業料)だって10分の1以下になる・もしくは・同じお金を払うならその範囲内で10倍高度なことが習える・・・、わけですから・・・。

VBAプログラミングを勉強すれば必ずコストがかからないかといえばそうでもないですし、そもそも理解できるようになるまでどれだけ時間とお金がかかるかも考えないといけません。覚えるのだってタダじゃありません。
時は金なり、ということなら、独学であっても「時間を奪われる」だけで自分の時給換算分、コスト的に損をしていることになります。全部会社がお支払いしてくれるならいいのですが、そんな話は聞いたことがないので、基本的に全額自己負担です。

ただでさえ皆さん時間が無いのに、結果よりも先に学ぶことに時間を割かなくてもいいと思います。
いきなり深いことを学ばなくても、まずは自分の知りたい数字やリストがある程度の正確性で出れば自分のお仕事に支障はないし、むしろそのほうが先決ですし、そしてより高度なことがしたくなったら、初めてそこで自然に「深く学ぼう!学びたい!」という欲求が生じてくるだけなので、その時点以降で深く学べば、ビジネスパーソンの場合はそれでまったく問題ないと思います。

技術者になったり、社内SEとして身を立てるんだ、ということなら「深く学ぶこと」、例えばそのなかの一つである「基礎」をないがしろにしては絶対にいけないと思いますが、「ただ数字を知りたいだけ」という末端の「ビジネスパーソン」の場合は、「基礎より先に、まず結果、であり、基礎はより深い結果を知りたくなってからでも遅くない」と思います。

なので、「難しいことは置いておいて、表をこう作って、こうドラッグで紐付ければ、こんな数字はVBAプログラムを使うまでもなく簡単に出せちゃいます。」
とか、
「ベン図を思いうかべて、"なんとなく"とか"だいたい"とか"テキトー"で全く問題ないので、こうドラッグするとこうなる、っていう覚え方でいいんです。十分操作できるし役に立ちますので!!」
という教え方でもいいので、
「なぜそうするの?とか理屈とかはもう考えないでいいから、こういうデータを探したいとき・こういう条件を指定したいときはこういう風に表を作ってこうドラッグしてこう入力して」ということを延々と、業種別・職種別の簡単な反復練習問題集をつくり・増やしながら、17年以上推進してこれば、無駄なExcelVBAプログラミングが大量発生することも、それに付随した無駄なメンテや引継ぎの失敗が発生することも今の半分以下くらいにはなったのではないかと思います。

何よりも、VBAプログラミング(やVlookup関数)なんて使わなくても数十秒とか5分とかで出せる集計やリストアップなのに、「Microsoft Query」の存在を知らないがために、いちいちVBAプログラミング(やVlookup関数)を使って出している、という愚をおかさなくて済んだのではないかと思います。

ひいては、「BIシステム」が「宝のもちぐされ」になったりとか、「"まず失敗する"という言葉の代名詞」とならずに済んだのではないかと思います。

ピボットテーブルや「Microsoft Query」の操作レベルのツール、特にピボットテーブルレベルのツールが現場の末端で扱えないのに、仮説と検証が風土化されるはずもありませんで、そうなれば当然、「BIシステム」が現場の末端で使われるわけがありません。(「仮説と検証が風土化」には、ピボットすら要らない、ということもあるとは思いますが・・・。)

話が逸れてしまってすみませんでしたが、以上のようなことを、マイクロソフトさん自身が「お客様の目線で・立場で」という視点で考えてきませんでした。(バージョン2016になって、やっとこさリレーションシップ機能が載ったということもその証明になってしまっています。)

マイクロソフトさん自身が、「Microsoft Query」の素晴らしさを自認できず、「Microsoft Query」を推進してこなかったので、「Microsoft Query もピボットテーブルも」広まってこなかったのだと思います。

もちろんそれはわざとではないと思います。恐らくですが、ただ単に何も考えていなかっただけだと思いますが、それがたまたま一番大きな原因になってしまったのだと思います。

このマイクロソフトさんの無自覚が、私たちエンドユーザーにとっては、運悪く「諸悪の根源」になってしまったのだと思います。
  
  
  
  
(02)たまたまか勘違い・思い込みで、Excelのレジェンドさんやプロの方々が、Excelの「データ管理の基礎」ではなく「ExcelVBAプログラミング」を推進してきてしまったから。順序が逆でした。

マイクロソフトさんがそんなだから、Excel=「VBAプログラムを操れる人が一番偉い」という間違った風潮がExcelのレジェンドさんやプロの方々のあいだでも染みついてしまった・・・。

だから。と推測されます。

「データ管理の基礎」をお教えしてくれずに先にExcelVBAプログラミングを広めてしまったので、無駄なVBAプログラミングを今も量産し続けている一面がある・・・と推測します。それが原因でプログラムが複雑になり、メンテやメンテの引継ぎがトラブルの種の一つにもなっていると感じます。
「ExcelVBAプログラミング」を教える人たちこそが、「まずプログラミングの前に」ということで「ピボットテーブルやMicrosoft Query」、「ビジネスデータ管理の基礎」、「世界標準のSQL」、をまず先にお教えするべきだったと感じます。ExcelVBAを使うにしても、事前にそれらを学んだほうがVBAが10倍は生き生きとするからです。

もちろんExcelVBAは本当に偉大でして、なくてはならない存在ですが、でも「それを使わなくても簡単に出せる集計や情報検索・問い合わせにまで」使う必要はありません。

ビジネス集計を行う上で、1度入力したデータを使いまわして、いろんな角度から集計し、何が自分たちにとっての真実・正解なのかを探し当てるとか、お宝情報を探し当てる、ということは、結構な昔から、「SQL」というものを用いて、データ管理の世界では誰もがやっていたことだと思うのです。

もちろん、そんなデータマイニングのような大変なことではなくても、たとえば、● 経営者様がExcelで「本当にやりたかったこと」はこれではないですか?のお話のようなレベルのビジネスの定型集計や定型リストアップなら、「SQL」を知っていた昔の人たちはチョチョイノチョイでやっていたと思うのです。
少なくとも、Microsft QueryはExcel97あたりから実装されていたはずなので、そのころにはもう、こんなレベルの集計は簡単にやっていたはずです。

上記のリンクのようなレベルのビジネス定型集計や定型リストアップをする場合、ExcelVBAプログラミングを駆使するよりも、「Microsoft Query もピボットテーブル」(クリックやドラッグ)を使うほうが少なくとも10倍~100倍、早く行えます。

なのになぜか、Excelのプロの方々やExcelレジェンドの方々は、「Microsoft Query はデータベース管理の知識が無いとできないから難しい」と勘違いしてしまったように思います。

ここで少し、「Microsoft Query + ピボット」の習得や難易度の実態について少しお話をしたいと思います。

あくまでも前述のレベルの ビジネス定型集計や定型リストアップに限った話ですが、ExcelVBAプログラミングでの定型集計とリストアップと「Microsoft Query + ピボット」でのそれの難易度を比較すると、その対比は 100対1くらいだと思います。

これは「僕基準」です。
僕が感じてる難易度を基準にしていますのですみませんが、でも実際そのくらいです。
(前述では 1/30 の難易度・・・と控えめに書きましたが、本当はこのくらい、と思ってます)

つまり、
「Microsoft Query + ピボット」での定型集計とリストアップは、VBAでのそれよりも100倍簡単。
ということです。

逆に言うと、
VBAでの定型集計とリストアップは、「Microsoft Query + ピボット」でのそれよりも100倍難しい。
です。

ここで少し補足ですが、「Microsoft Query 」の基盤となっているのは「SQL」といいまして、これは本当にデータベース技術者が使うもので、ちょっと扱いが難しいものです。「Microsoft Query 」はこのちょっと難易度の高い「SQL」を、難易度を下げて、素人でもビジュアル的にドラッグとクリック中心に扱えるようにしたものです。

では、このちょっと難易度の高い「SQL」でのビジネス定型集計と定型リストアップでも比較してみましょう。

ここでもあくまでも● 経営者様がExcelで「本当にやりたかったこと」はこれではないですか?のお話のようなレベルのビジネスの定型集計や定型リストアップをする場合、です。

僕が感じますに、この場合は「Microsoft Query 」よりも「SQL」のほうが扱いが難しいので難易度の比率はちょっと変わってきます・・・・

とはいうものの、この場合でも、ExcelVBAプログラミングでの定型集計とリストアップと「SQL + ピボット」でのそれの難易度を比較すると、その対比は 100対10くらいだと思います。

「SQL + ピボット」のほうが、VBAでやるより、10倍は簡単です。
「Microsoft Query 」の画面では実際に「SQL」でも集計命令やピックアップ命令を発行できるので、実際にやって頂いたらお分かりになると思います。

「SQL」で集計・リストアップできることを、「これをVBAでやるとなると、いったいどれだけ大量のプログラムを書かないといけないんだ・・・?」と必ず感じて頂けると思います。
同時に、「SQLはいつでも修正きくけど、VBAはそうはいかない。エンドユーザーに使いにくいと言われたら全面改修もありえる。ゾッとする・・・」ということも感じて頂けると思います。

それほどまでに、「VBAプログラミングでビジネス定型集計やリストアップをする」ということは難易度が高いですし、別の言い方をすると「効率が悪すぎる」ということでもあります。

「SQL + ピボット」のほうが、VBAでやるより、10倍は簡単で、
「Microsoft Query + ピボット」のほうが、VBAでやるより、100倍は簡単です。

なのに、なぜ広まってこなかったのでしょう?

これはあくまでぼく個人の推測ですが、SQLはデータベース管理者しか扱ってこなかったようですので、それで勘違いされて「非常に難易度が高い」と「決めつけ」られたり「思い込み」されたりしたのではないかと思います。

たしかに、「SQL」は奥が深くて素人には理解できない難解な部分もたくさんあり、むしろ、難解なことだらけといってもいいと思います。

でも、● 経営者様がExcelで「本当にやりたかったこと」はこれではないですか?のお話のようなレベルのビジネスの定型集計や定型リストアップをする場合は、SQLの中でも、下手をすると中高生でも理解できる部分しか使いません。

「データベース技術者しか扱わないから、1から10000まですべてが難易度がムチャクチャ高い」というわけではないのです。高度な技術の中にも素人でも触れる部分もあります。

「Microsoft Query」に至っては、毎日触ってればSQLを知らなくても必要なデータを取り出せてしまう、といったしろものです。(結果として出た数字やリストと、そのソース=モト表、あとリレーション設定との関係性を何回も眺めていれば、少なくとも半分強は、深いことを学ばなくても「感覚で」操作できるようになってしまうと思います。)

なのに、ExcelVBAプログラミングばかりを推進してきた人たちは、「Microsoft Query」にもSQLにも触れてこなかったのか何なのかわかりませんが、● 経営者様がExcelで「本当にやりたかったこと」はこれではないですか? のお話のようなレベルのビジネスの定型集計や定型リストアップをする場合でも、SQLのほうが難易度が高くて、VBAプログラミングのほうが簡単、と錯覚したのだと思います。

もしその推測が当たっていたとするなら、これは悲劇だなあ、と感じます。

Microsftさんがああだったからやむを得ないのかもしれませんが、Excelのプロの方々やレジェンドさんたちは、錯覚せず、VBAを広めると同時に・・・、

ビジネスの定型集計や定型リストアップをする場合に限っては、
「SQL + ピボット」のほうが、VBAでやるより、10倍は簡単で、
「Microsoft Query + ピボット」のほうが、VBAでやるより、100倍は簡単です。

ということも広めてほしかったです。

そして、「Microsoft Query」にもっともっと触れて頂き、「Microsoft Query」の使い方を、「どうしたら簡単に理解していただけるようになるか?」に腐心したほうがよかったのではないかと思います。

今からでも遅くないので、ぜひ、やってほしいなあ、と思います。

きっと、バージョン2016のリレーションシップの活用にも生きてくると思います。

私たちエンドユーザーにとってみれば、「教えていただける知識が、高度なものに分類されるかどうかなどは関係なく」、「操作が便利だったり、私たちにもできるもの」であれば、高度・低度・上級・初級、に関係なくやはり教えていただきたいです。

よくあるのが、
・知識や操作に権威づけをしたがったり、何かを馬鹿にしたり、上から目線になったり、
・内容を吟味したり易しくできる方法が追及されないまま、
  勝手に上級・初級などと分類され、易しい操作が上級に押し込められる、

ということだと思うのですが、私たちエンドユーザーには関係のないことなので、ちゃんと調べてお教えしていただきたいな、と思います。
「どうせできないだろから、とか、多分理解できないだろう」、ということも思われるかもしれませんが、でも、易しい操作なら私たちエンドユーザー、もしくは次世代の方々にはありがたいので、ぜひ、そういう思い込みや決めつけを捨てて頂いて、お教えしてほしいと思います。もちろん有料でいいわけですので。

ぜひ、次世代の方々、こどもたち、日本全体、のことを、私たち歳を食ったエンドユーザーと一緒にお考えいただけたらな、と思います。

※僕もほんの少し、以下のページで、Microsoft Query の使い方をご紹介させて頂いています。
ビジネスデータ管理を 2~100倍効率化するツールその1 ~ ExcelでのGUIでの簡易SQL機能「Microsoft Query」の使い方(Excel2010でもほぼ同じ操作です)

ここでは、Microsoft Query を使った集計サンプルと使い方の解説書(doc)のダウンロードができます。PDFも読めます。(docをPDF化したものです)

※本サイトのPDFはWord2010でPDF化したせいか、PDFの中にVBAコードなどが書いてあってもそれを正常にコピペできません。Zipの中にモトのdocファイルがあるPDFは、そのdocファイルのほうのVBAコードなどをコピペしてください。無い場合はすみませんが手打ちで入力してください。

また、Excel+Wordで、明細付きの顧客別差込み印刷をする方法。(顧客別連続切換明細印刷・基本VBAゼロ) でも、Microsoft Query を使った集計サンプルと顧客別明細付き請求書印刷ファイルをダウンロードできるようにする予定です。

Microsoft Query の使い方を探っていると、次々に発見があって、「プロの方が絶対に詳細解説すべき機能だ」と痛切に感じます。
  
  
  
  
(03)上記2つの理由から、大小 一般的なパソコン教室は今でも「ピボットテーブルやMicrosoft Query」を「最重要項目、VBAよりも重要な機能」と認識してないから。「ちょっとした便利な機能」くらいの認識しかしていないから。なので何も教えていません。教え方の掘り下げをまったくと言っていいほど、行っていません。

例えば、「理屈はともかく、”こうするとこうなってとても便利”」とか「理屈抜きでもなんとかエンドユーザーに理解してもらえるよう、練習問題をたくさん用意して慣れていただこう。慣れて頂くだけでかなり違う・・・」というような掘り下げや試行錯誤はまったくと言っていいほど行われていません。

でも、もしこれがExcel2000のころから17年以上なされていれば、例えば Microsoft Query だけをとって見ても、「Microsoft Queryってよく分かんない機能だけど、ExcelVBAよりははるかに簡単に僕らや上の人たちが知りたい数字がわかるよ!ドラッグでリレーションさせるだけでもすごく色んなことがわかる。」「VBAプログラミングはそれからでも全然遅くないよ。」、ということが広まってあたりまえになっていて、今よりも(中小零細個人事業様・学生様が)もっとラクに5~10倍は短時間に、ご自分の知りたい数字を出せていたと思います。

いずれにしましても、Excelのビジネス事務利用に限っては、「ExcelVBAプログラミングよりもMicrosoft Queryとピボットテーブルのほうがはるかに重要」という認識はどの教室さんも昔から皆無です。

皆無でなかったらもっと中小零細個人事業様・学生様に広がっていて 「あたりまえ」になっているはずなので・・・。(一般的なプロのSEさんですらほとんどご存知ありません。)

「ベジェ曲線 ドリル」とかと同じような感じで、「ビジネス用 Microsoft Query & ピボットテーブル 集計・リストアップ ドリル」みたいなものを作って、練習問題をたくさんご提示いただき、私たちエンドユーザーの練習に付き合って頂けたらなあ、と思います。

業種別・職種別に、それらに実際に出てきそうな列名やダミーデータを用意して、表の作成作法とリレーションの結び方の事例(内部結合だけでもいいので)をお教えいただきたいです。
それを繰り返して、「集計結果とモト表とリレーション設定との関係」を何回も目の当たりにすれば、感覚で、かなりのことがユーザー自身で調べられるようになると思います

もちろん有料メニューでかまいませんので、今からでもやっていただけたらなあ、と思います。
  
  
  
  
(04)特にピボットテーブルの場合は、上記3つの理由から、表のレイアウトがしにくい・自由にならない、と誤解されているから。グループ化や数式追加機能、GetPivotTable関数などでもレイアウトが比較的自由になることを広めてこなかったから。同時に、集計の方法が難しい、データの検索等がしづらい、などの誤解も受けていると思います。
  

(00)表のレイアウトがしにくい・自由にならないと誤解されているから。グループ化や数式追加機能、GetPivotTable関数などでもレイアウトが比較的自由になることを広めてこなかったから
日本は罫線社会だから?なのか、特に一定の年齢以上の方に多いのですけれど、罫線をひいて「表を立派に飾らないといけない」という意識が強すぎるため、「レイアウトが自由にならない」「罫線が引けない」というのは相当のストレスのようです。
罫線やフルカラーなオブジェクトたちは資料などとして文書作成するときには確かに大切ですが、だからといって、最重要項目ではないとは思います。
ピボットテーブルは、かなりレイアウトは自由になるのですが、

(00)GetPivotTable関数でもレイアウトが自由になることを広めてこなかったから

  
  
  
  

(05)上記4つの理由から、ただの反復練習不足の状況になってしまいました。そういう機会がエンドユーザーさんたちに与えられていません。
マイクロソフトさんも、Excelのプロの方々も、レジェンドさんも、パソコン教室さんも、誰もそういう機会を与えずにきてしまいましたし、今も変わらずにそのままです。
「ピボットテーブルやMicrosoft Query」は、たしかに最初はとっつきにくいかもしれませんが、でも理屈はどうあれ、反復練習すれば「感覚」で「想像や創造」でたいていの人は使えるようになります。例えば・・・少なくとも17年、同じ練習問題を「こういう嬉しい結果になる」という結果を見ながら何度もやれば、誰もが、「なぜそうなるか」の細かい理由は知らなくても、操作自体はできるようになります。同じ練習問題以外にもほかの練習問題をやればそうなれると考えています。英語のレッスンで「ただ聞くだけ」というやり方と似ていると思いますが、そういうお教えの仕方をしてもよいのではないか?といつも思います。