● Excelが遅くなる場合の対処法~Accessや他のソフトからデータを貼付けした時

Accessのテーブルやクエリを「すべて選択」等々して、Excelシートに「貼り付け」したとき、そのExcelシートの動きがやたらと遅くなってしまいます。

これは、Access側の表の書式が、Excel側にセル書式として貼りついてしまい、特に、「折り返して全体を表示する」の設定になってしまうからです。

この場合、貼り付けた直後、まだデータ全体が選択された状態の時に 次の操作をすると、シート全体の動きが遅くなることを回避できます。

選択された状態のデータの上で右クリック
→セルの書式設定→配置タブ
→「折り返して全体を表示する」のチェックを外す
→OK

また、別の方法として貼り付ける段階で普通の貼り付けをせずに、「形式を選択して貼り付け」にて「値」を選んでOKしてもよいです。

このとき、場合によっては「テキスト」や「Unicodeテキスト」などを選ぶダイアログが出ることもありますが、その時は「テキスト」を選んでOKします。

Access側の書式が破棄され、テキストだけが張り付きます。

ただし、品番や商品ID、顧客ID、等々で、例えば「0001」「0002」「0218」のように「前ゼロ」がついている、かつ、数字のみ、の値は、すべて、前ゼロが消えてしまい、単なる数値となってしまうので注意が必要です。

前ゼロを消したくないときは、あらかじめ、「前ゼロの値が貼りつく予定の列」のセル書式を「文字列」にしておく必要があります。

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※誤って「数値データ」を「文字列」の列(セル)にコピペしてしまった時の数値への戻し方

誤って、「前ゼロの無い普通の数値データ」を貼り付ける列を「文字列」設定にしてしまったら、次の操作方法で数値に戻すことができます。(2010の場合。2000などの場合も似た感じでできます。)

・誤って数値型にしてしまった列を、列番号(A、B、C・・・などの)を押して列全体を選択します。
・セル書式を「通貨型」に設定します。(数値型でもOKみたい。)
・リボンのデータタブを押し、「区切り位置」ボタンを押します。
・ダイアログが出るので「完了」を押すと、列全体の数字が「数値」として認識される状態に戻ります。
なお、ダイアログが出た段階で、次へを2回押して、3/3のページを見ると、『[G/標準]を選択すると、数字は数値に、・・・云々・・・変換されます。』と書いてあるので、この機能の「数字は数値に」というのを使っているのだと思われます。なので、他のテキスト型がらみのトラブルにも使えるのかもしれません。(誤ってテキスト型の列に、日付データを貼り付けてしまったとか)

https://support.office.com/ja-jp/article/%E6%96%87%E5%AD%97%E5%88%97%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E4%BF%9D%E5%AD%98%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E6%95%B0%E5%80%A4%E3%82%92%E6%95%B0%E5%80%A4%E5%BD%A2%E5%BC%8F%E3%81%AB%E5%A4%89%E6%8F%9B%E3%81%99%E3%82%8B-40105f2a-fe79-4477-a171-c5bad0f0a885

  
  

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