◆ 採用時に「Excelが本当に使える本当にわが社の役に立つ人」かどうかを30秒で判断する方法(10名以下の企業・組織のみ)
あくまでも従業員さんが10名以下でExcelを結構使う企業様・組織においてですが・・・
「Excelが本当に使える、かつ、自社に貢献してくれそうな人かどうかを判断する」には、条件としては以下のようなことが挙げられると思います。
(01)Microsoft Query(Excelでの簡易SQL)が扱える人
(02)ピボットテーブルをVBAプログラミングで動かせる人
(できたら、Microsoft QueryとDAOかADOも)
(03)グラフをVBAプログラミングで動かせる人
ですので、「Excelが本当に使える本当にわが社の役に立つ人」かどうかを30秒で判断するには、上記の(01)~(03)ができるかを聞いて、「YES」と答えてくれればOKです。
(ちなみに私は(03)がまったくできません(^^)。(02)も(01)もできないに等しいくらいしかできません。なのでほとんど役に立たないかも・・・(^^))
「あなたはExcelの Microsoft Query(Excelでの簡易SQL)が扱えますか?」
「ピボットテーブルをVBAプログラミングで動かせますか?」
「グラフをVBAプログラミングで動かせますか?」
と3点を聞くだけです。
この3つの質問を書いた紙を見せるだけです。
※2018/01/13 追記
4点目として、以下のことも重要だと思いますので、質問に加えてもいいかもしれません。むしろこっちのほうが大事かも?というくらい重要です。これは本の内容をパラパラっと見せて「こういうこと、やったことある?」と聞くだけです。これも無くて、上記の3点も無いなら、多分、「Excelに関してだけ」はダメな方なんだと思います。(もちろんその他にその方の良いところはいっぱいあると思います。)
【Excelの真の基礎やパソコン操作の基礎に超関係する本のご紹介01~「上司と呼ばれる方全員」と、新入社員の方々や学生さんなどに是非読んで頂きたい本2冊~『孫社長にたたきこまれた・すごい「数値化」仕事術』と『孫社長のむちゃぶりをすべて解決してきた すごいPDCA 』】
https://euc-access-excel-db.com/tips/ct09_biz-pctec/ct090201_biz_pc_basic/book_sugoi-quantified_n_pdca
前述の3点を見て・・・、
「はい。お任せください。」と言ってくれれば、まずは希望を持ってもいいかもしれません。(4点全部ならなお良いです。)
3つの質問に「それなんですか?」「できません」と返して来たら、基本的には望み薄です。
特に(01)ができない人は、ダメです。
なぜならその人は「Excelの真の基礎」のうちの1つ目の、「Excelをただの紙と電卓の延長として使う」使い方しかできず、2つ目の「Excelを真の”コンピュータ”として使う」使い方ができない人だからです。
嫌な言い方になってしまうかもしれませんが、少なくとも、採用したとしても、「Excelを多く使う」企業さま・組織におかれましては、「データ管理に関してだけ言えば」即戦力には絶対になりません。
もちろんその他ことにはとても力を発揮できる方かもしれませんので、採用についてはExcelのことだけで、そんなことだけで判断はできないですが、ただ、各種瞬間切替集計やミニシステム・ミニツールの作成についてだけは即戦力にはなりえませんし時間コストや金額コストを考えることができない人かもしれません。
ひいてはExcelVBAプログラミングができる人であっても「本来する必要のない無駄なVBAプログラミングばかりして仕事をした気になっている」という困った人の可能性も「高くはないかもしれないけど決して低くもない」、ということです。「Excelをただの紙と電卓の延長として使う」という方法でしか使えない人は、かなり高い確率で無駄な関数や無駄なVBAプログラムを書きまくります。
「データ管理の基礎と”関数やVBAを推奨するExcelの基礎”は全く次元が異なるもの・でも両方必要なもの・どちらが欠けてもいけない」ということや「データ管理の基礎はExcelに依存しない。他のソフトでも通用する考え方」とか、あるいは「パソコン教室や一般セミナーなどで教わるExcelの基礎は、”データ管理の基礎”ではない。」ということなどがまだ理解できていない状態だからです。
ビジネス用の・・・特に「経営者様がExcelで「本当にやりたかったこと」はこれではないですか?」に挙げましたようなビジネス定型集計やリストアップには基本、VBAプログラミングはさほど要らないですので・・・。
(Excel2000で30分で作るバーコードPOSレジのコア部分(定型集計効率化サンプル)のページのPDF説明書を、作り方以外の部分でも結構ですのでお読みくださればなんとなくイメージしていただけると思います)
※本サイトのPDFはWord2010でPDF化したせいか、PDFの中にVBAコードなどが書いてあってもそれを正常にコピペできません。Zipの中にモトのdocファイルがあるPDFは、そのdocファイルのほうのVBAコードなどをコピペしてください。無い場合はすみませんが手打ちで入力してください。
「本来する必要のない無駄なVBAプログラミングばかりして仕事をした気になっている」というケースが一番コスト的に困ると思います。その人が費やした時間と人件費が実はほとんどが無駄なことだった、となるわけですので・・・
「プログラミングができるからえらい・すごい」、というわけでは決してありませんし・・・(「関数」も同じです。)
えらそうなことを言ってしまってすみませんが、『プログラミングを「使うべきところ」が自分で(自力で)判断できない・わからない』、というのはある意味 罪なような気がします。
多分みなさん、集計なんてさささっと終えて、分析やヒントの洗い出しのほうがしたいのだと思いますので・・・
※ 結局のところ、データ管理の基礎と俗に言うExcelの基礎が「まったく異なるもの」ということが理解できないうちは、『プログラミングを「使うべきところ」が自分で(自力で)判断できない・わからない』、と思います。逆に、理解できていれば、「現時点ではExcelのどの機能をどう使うといいかがコーディネイトできるようになる」と思います。(当サイトで言うところの「Ecelの真の基礎」とは、そのデータ管理の基礎とExcelの基礎の両方を合体させた基礎、というイメージです。まったくもって上手には説明できていないと思いますが、皆様の「考え方」のヒントになれたらうれしいです。)
ただ、冒頭の 3つの質問に答えられなくても入社後に勉強してくださると約束してくださればいいとは思います。
(もし当サイトがそのお手伝いができるならうれしいなあと思います。ただ、ほんの一部でしかありませんが・・・。)
いずれにしましても、もし履歴書などに「Excelができる、Excelに関する資格を持っている」という情報があったとしても、ビジネス集計をしてもらいたい場合には無視していい、ということになります。
冒頭に挙げた(01)~(03)を理解していて、Excelでリレーショナルデータベースの簡易的な操作、ミニシステムの構築ができる人がいいと思います。なおかつ、SQL ServerやMySQLなど、大きなデータベースも扱える人なら更に良いかもしれません。ただ、従業員が 5名以下の企業さまや組織で高度なユーザー別セキュリティが必要ないなら、Micosoft Access でも大丈夫だと思います。
そのような方なら、小さな会社の「コスト」のことをまず理解してくれて「コストのかからない、かつ、メンテの引継ぎも困難にならない、かつ、ある程度の要望を満たした集計ファイルやミニシステム」を作ってくださると思います。
注意が必要なのは、SQL ServerやMySQL、オラクルなど、高度なデータベースシステムが扱える人で、Microsoft Excelや Microsoft Accessを馬鹿にする人です。
そういう人はExcelを多く使う企業さま・組織の気持ちがわからない人かもしれません。
技術的にはものすごい人が多いと思いますが、Excelのことではコミュニケーションがまともには取れないかもしれません。
「コスト」のことも当然、考えてくださらない確率が低くないと思います。
その意味で、お役に立てる人かどうかは、確率としてはあまり高くない気はします。
こういう人も、例えば「高度なすごい資格」を「たくさん」持っていてもあまり参考にならないと思います。
こういう方に対しても、冒頭の(01)~(03)に関する質問は有効です。
意外なんですが、すごい人ほど、「Excelなんて普段使わないから知らない」「ピボットテーブルなんて使ったこともない」「そんなのビジネス集計なんて全部自分が得意のデータベースシステムでできるからそれ使えばいいでしょ?」とおっしゃることがあります。
でも自分が得意なデータベースシステムだけ使えても、ほかの従業員さんはExcelにそれを落としこんでほしいわけですので、結局、Excelの勉強をしてくださらない方は、あまり貢献はしてくれないとは思います。
「高度な資格をたくさん持っている=Excelでの集計や分析に貢献してくれるわけでは全くない」ですので注意が必要です。
また、分析やお宝情報やヒントを探したりするのは「最終的にお客様と接した経験がある人」「顧客心理がわかる人」「お客様の立場でものが考えられる人」じゃないとできませんので、その意味で、「データベースは扱えるけど分析はできない」という「ものすごい人」「システム業者」は意外と多いと思います。
後述しますが、「分析」はコンピュータ(パソコン1台)ごときにはできません。
分析をするには、顧客心理や商圏の状況が必要ですし、その外側の情報も必要です。
また、コンピュータにインプットされていない情報が必要なこともあります。
結局「分析」は、現場の経験が豊富な、「勘」と、「感」と、「ライブ感覚」「アナログ感覚」、よい、「人間の脳」でしかできません。
「分析」はその組織についての「真実」を見つける作業だと思いますが、コンピュータには真実を見つけることはできません。コンピュータには、事実の蓄積・羅列、までしかできないのです。
コンピュータには人間の心理もわからなければ、コンピュータの外のことも何もわからないのですから。
Googleの全コンピュータが集まれば、分析、できてしまうのでしょうけど・・・。でなくてもパソコン数十台で顧客心理なとをインプットすればいいのかもしれませんが・・・。
でもとにかくパソコン1台では無理です。
でなければ、「仮説と検証」という言葉が生まれるはずもありません。
POS分析だけで言えば圧倒的に尊敬できる元セブンの鈴木敏文先生(敬意を表しているだけで知らない人です)でも、POSデータだけで分析などしていません。
「顧客の立場で、顧客の心理で、なんとなくを大事にしながら、店の外を歩きながら、外部要因を加味して、仮説と検証を繰り返さなければ、真実はわからない。外に出ないとダメ!(店内やパソコンの中の情報だけでは絶対に真実・理由・改革案・変化への対応、にはたどりつけない。)」とご自身のご本の中でもよくおっしゃっています。
僕はそれに加えて、現場のひとたちの「勘」や「感」「ライブ感覚」「アナログ感覚」がもっとも大事だと考えています。
現場のひとたちの「勘」や「感」「ライブ感覚」「アナログ感覚」は時に、スーパーコンピュータを凌駕すると考えています。
(もちろんいつもじゃありませんが(^^)。でも、人間様のほうがえらいに決まっています。)
僕の言っていることは全部、鈴木敏文先生と住中光夫先生の受け売りです。
なので、「データベースがとても高度に扱えるものすごい人だけど(=パソコン操作はエキスパートだけど)分析はできない」となるのは自然なこととも言えます。
(私などそのパソコン操作すらエキスパートではない・・・)
「データベース管理的にものすごい人=自社のこともわかる分析のエキスパートである」ということはありません。
3つの質問は、システム業者さんにシステムを外注する場合についても有効な気がします。