● Windows10同士で最も簡単なLANを組む方法01(パスワード要求無しのLANです。ただしHomeでもPro以上でもGuestアカウントが勝手に復活してしまうので原則としては禁止です。)
※この記事は、「ワークグループ」としてのLANの設定です。ホームグループに関する説明はしていません。
基本的に、「パスワード保護共有を無効にする」での簡易LANを組みます。
この場合、各パソコンのユーザーにパスワードがあってもなくても、その情報を聞かれることなしに、フォルダの共有ができます。
初心者の方の一時的な共有、テスト的に共有したいとき(フォルダ共有自体がどんなものか体験したいとき)、などに向いています。
共有が終わったら、危険回避のため、共有設定を無効にします。(パスワードが無いのにお互いのパソコンに入れてしまうので、セキュリティ的にあまりよろしくないので。特に公衆WiFi回線に接続する前に注意が必要です。)
後日判明→「Windows10でLANを組む場合の盲点・注意点( https://euc-access-excel-db.com/tips/ct07_se/ct070201_get_pc_hard/win10-lan-attention )」のようなことがあることがわかりました。
なので、ここでの設定は、セキュリティ面からすると、「常時として」は、原則的にはやらないほうがいいです。(特に不用意に公衆WiFi回線に接続してしまう場合が危険です。)
LANの一時的な体験のみでの利用、としてください。
★ 各パソコンのユーザーアカウントの作成時に気を付けること
それぞれのパソコンでできるだけ、違うユーザー名のユーザーアカウントを作成します。
管理者としてのアカウントを作成します。
もし、同じ名前のユーザーを作るなら、「パスワードなし」か「パスワードあり」に統一します。
全パソコンの中で、同じ名前で、かたほうはパスワードなしで、もう片方はパスワードありだと、いずれかのパソコンを開くときにユーザー名とパスワードの入力を求められます。
もし、同じユーザー名のアカウントがあったら、パスワードを統一するか、全部パスワードなしにするかにしてください。
なお、次項の「パスワード保護共有を無効にする」に設定した場合は、パスワードを持たないユーザーや持つユーザーが混在しても、そのパソコンにアクセスできるようになります。
★ LANの設定
コントロールパネル→ネットワークと共有センター→共有の詳細設定にて。
→「(現在のプロファイル)」と表示されているところをクリック。
→ネットワーク探索を有効にする、ファイルとプリンタの共有を有効にする、に丸ポチを入れます。
→「すべてのネットワーク」をクリックします。
→「パスワード保護共有を無効にする」に丸ポチを入れます。
→「変更の保存」ボタンを押します。
※「プライベート」も「ゲストまたはパブリック」も両方とも探索と共有を有効にしてもOKです。
むしろ、そのほうが面倒がないかもしれません。
※この設定にするとパスワードを持たないユーザーや持つユーザーが混在しても、そのパソコンにアクセスできるようになります。ただ、同じ名前のユーザーなのに、パソコンAにはパスワードなし、パソコンBではパスワードあり、ということがあると、共有フォルダを覗きに行くときにユーザー名やパスワードの入力を求められることがあります。
★ 共有フォルダの設定01
フォルダを作ります。
→右クリックしてプロパティを押し、「共有」タブを押します。
→ダイアログ下側の「詳細な共有」ボタンを押します。
→「このフォルダを共有する」にレ点を入れます。
→「アクセス許可」ボタンを押します。
→上のペイン(ペイン=区画)で「Everyone」が選択されていることを確認します。
→下のペインで、「フルコントロール」にレ点を入れます。(編集権限の全てにレ点が入ります。)
→OKします。もとの画面に戻ります。
→もとの画面でもOKします。さらにもとの画面に戻ります。
→「閉じる」で設定を完了します。
★ 共有フォルダの設定02
「パスワードを持つユーザーアカウント」を1つでも作っているパソコンでは、すべての共有フォルダにこの設定が必要です。この設定をしないと、パスワードありのユーザーでログインしているときに、フォルダは見えますけど中に入れなくなります。
すべてのパソコンのすべてのユーザーアカウントがパスワード無しの場合は、前項の「共有フォルダの設定01」の設定だけで大丈夫です。
ただ、将来を見越して、前項の「共有フォルダの設定01」の設定とここでの設定、両方をやるクセにしておけば、面倒は無いと思います。
前項で作ったフォルダにそのまま設定を追加します。
→フォルダを右クリックしてプロパティを押し、「共有」タブを押します。
→ダイアログ上部の「共有」ボタンを押します。
→出てきたダイアログの「中ごろの」ドロップダウンボックスから、「Everyone」を選びます。
→「追加」ボタンを押します。
→下のペイン(ペイン=区画)に「Everyone」が追加されるので右クリックします。
→「読み取り」にレ点が入っていますので、「読み取り/書き込み」をクリックし、レ点を入れ変えます。
→ダイアログ下のほうの「共有」ボタンを押します。
→「終了」ボタンを押します。もとの画面に戻ります。
→「閉じる」で設定を完了します。
★ 共有作業を終えたときの処置
パスワードが無いのにお互いのパソコンに入れてしまうので、セキュリティ的にあまりよろしくないので、「★ LANの設定」の項と同じ操作で以下のようにして共有をできなくします。
→ネットワーク探索を無効にする、ファイルとプリンタの共有を無効にする、に丸ポチを入れます。
→「変更の保存」ボタンを押します。
これをすることで、お互い、各パソコンのアイコンは見えますが、中には入れなくなります。
これは公衆WiFi回線(FreeSpotなど)に接続するときも、この設定をします。この場合は特に「プライベート」も「ゲストまたはパブリック」も両方とも探索と共有を無効にしたほうがいいです。
★ Windows10 HOME エディションの場合のGUESTアカウントの無効化
・Windows10のHome エディションでもPro以上エディションでも「Guest」アカウントを無効にしておく方法(公衆WiFi回線に接続するときやランサムウェア等の対策として)
https://euc-access-excel-db.com/tips/ct07_se/ct071101_security/guest-invalid
★ 無線の公衆WiFi回線に接続する場合の設定
パスワードを設定していないユーザーが1つでも混在する場合・パスワードなしのユーザー1つだけしか設定していない場合は、HomeでもPro以上でも(つまりこのTipsの場合も含まれます)、前述の「★ LANの設定」のところで、「パスワード保護共有を無効にする」から「パスワード保護共有を有効にする」に設定し、パソコンを再起動すれば(念のために必ずやります)、基本的には外部からアクセスができなくなります。
エラーが出て防御してくれます。
「すべてのユーザーがパスワードがある」というパソコンの場合は、中を見られてしまう可能性がありますので、「★ 共有作業を終えたときの処置」の処置もしておきます。
何も考えずにどんなときもこの2つをしておけばセキュリティソフトが無くても、公衆WiFi回線に接続する場合、ひとまずは安心だと思います。
できればWindowsファイアウォールで445のポートを閉じておくとなおいいと思います。