● ファイルサーバのOSをサーバ用OSじゃなくてクライアント用OSにして安価に済ます方法

Windows7から、クライアントパソコン用のOSでも20接続までつなげられるようになりました。

ですので、
・クライアントパソコンの台数が少ない(20台以下。15台以下ならほぼ確実。)、かつ、
・簡易LAN設定しかせずActiveDirectoryは使わない、かつ、
・ファイルサーバやイントラネット用のWebサーバくらいにしか使わない、
といった条件下でなら、普通の(クライアントOSの)Windows7、Windows8、Windows10もファイルサーバとして十分に活用できます。

いずれもPro版が良いと思いますが、なければHome版でもなんとかなると思います。

余ったそういったクライアントパソコン(Windows7、Windows8、Windows10)をファイルサーバにできます。(NASを使うよりはクラッシュ率が低くなるので安心かと思います。)

もともとサーバー用のOSは、例えばWindowsのサーバーOSの場合、一番低価格のものでも・・・、もちろん昔よりは安くはなりましたが、それでも10万くらいからします。(OSだけでも。PC本体価格は除外で。)

個人事業の方や、小さな事業所では、それなりに負担となります。
また、バージョンアップのたびにその金額が出て行ってしまうと考えても、ちょっと頭の痛い問題になる場合もここれまであったかもしれません。

でも、Windows10が登場して、マイクロソフトさんは「もうWindows10で終わりにして永久サポートにする」と言っているようですので(本当か嘘かはわかりませんが)、特に「Windows10」は、簡易ファイルサーバとして使えるかもしれません。 (すぐ嘘と判明しました。ごめんなさい。末尾の補足02をご参照ください。→2017/08/23に再度、一応、本当らしいと判明しました。こちらの記事をご参照ください。(ただこちらも細かくは本当かどうかも疑わしいですが)→● Windows10の永久サポートは一応本当だったらしい件について~新たな騙しの手口?~(Nikkei IT PRO 『Windows 10、「サポート終了がない」は本当か?』ページ4より)

また、サーバーOSだと、「サーバーOSでは動かない市販セキュリティソフトや無料セキュリティソフト」もあるかもしれません(昔はそうでした。今はどうなんでしょう?)。なので、その意味でもサーバーOSの代わりにクライアントOSで代用するというのはメリットがあるように思います。

Windows10や7が載ったパソコンは、中古パソコン屋さんでも本体価格 数千円からありますので、例えばそういったパソコンを使えば、バージョンアップしたとしても金額がかからないはずですので、個人事業主様や零細にはとてもこころづよい味方となってくれると思います。

ただ、その場合も、できるだけ、「WindowsUpdateの勝手な適用停止」やその他の色んな設定がしやすい、「Pro」番以上を使うことが良いと思います。Home版はセキュリティ上少し扱いづらいのでできるだけ使わないようにしてください。Pro版でも(当然Win10付きで)中古サイトで数千円からあります。

「サーバ用OSで何十万も出さずとも、数千円でこと足りる。壊れたらまた数千円で買えばいい。」ということが可能なケースも決して少なくない、ということです。

前述のとおり、NASを使うよりはクラッシュ率も低いし、各種設定を細かくできるので、で、価格も数千円、なら、NASの代わりの選択肢にも十分なると思います。

従業員数が5名以下で特殊な使い方をしない(事務系でしか使わない)なら、CPUもCore2Duoの2.93GHzのマシンで十分です。Windows10の載ったものが数千円からあります。

・Windows10用パソコンの調達~最低スペック および 中古パソコン屋さんサイト等々
https://euc-access-excel-db.com/tips/ct07_se/ct070201_get_pc_hard/spec_for_win10

・中古パソコンサイト(Core2DuoのWin10で数千円で販売されています)
https://www.junkworld.jp/Page/GOODSLIST-193
http://www.uricom-net.com/Windows10_start.php
※サイト内の検索ボックスに「Windows10 Pro 32bit」とか「Windows10 Pro 64bit」など入れて、検索してみてください。場合によっては「Windows7 Pro 32bit」とか7、8、8.1、なども探してみてください。
※あと、32bitのほうが必要なメモリが少ないので、数千円で買うのでしたら32bitのPro版のWindows10がお勧めです。特に2GBしかない本体なら32bitのほうがいいです。4GBにできないかもしれないですし…。64bitは4GB無いと無理です。

なお、冒頭で説明した「20接続」というのは、クライアントパソコンの台数、という意味ではなくて、ある一瞬の「同時接続数の上限」という意味になります。

ですので、たとえばWindows7のパソコン(クライアントパソコン)をファイルサーバにした場合、事業所の全従業員が一斉にそのWindows7にアクセスし始めたとき、瞬間で20接続までOK、という意味になります。

事業所内にパソコンの台数が全部で30台くらいあったとしても、その台数でカウントするのではなくて、瞬間の同時接続数でカウントされる、ということです。

ただ、この同時接続数には「罠」があります。

それは、接続が切れたあとは、OSが勝手に、数分は「切れてない」という風にみなしてしまうことです。(回避方法は巻末で。でもあまり完全な方法にはなりえないみたいです。)

なので、「同時接続数20」とはいいながら、仮に2、3、台が接続をやめても、十数分間は「20台つながってるのと同じだから、まだ他の人はつなげませんよ」という状態になる、ということです。

今の時代、ファイルサーバに接続するのはパソコンだけではありません。

ゼロックスさんやキャノンさんなどの大型の複合FAX&コピー機、スマホ、タブレット、等々、「知らず知らずのうちに」ファイルサーバに「常時」接続している機器はたくさんあります。(デバイスの業者さんが知らないうちに端末設置の際に接続設定していったりとかもあって。)

なので、「同時接続数20」とはいいながら、現実には12、13台の「パソコン」が接続しにいっただけで、「コンピュータへの接続数が最大値に達しているため、これ以上このリモートコンピュータに接続できません。」というエラーになることがあります。

「20台もつながってないのにおかしいなあ???」となるわけです。

いったん切れて、再度、つながろうとしたときに、急につなげなくなることもあります。

「同時接続数20」だからといって確実に「パソコン20台までなら大丈夫」とはなりません。

というわけで、そのようなエラーが頻発するようなら、もう一台、別のサーバを立ててミラー化して使うとか、そういうことを検討するか、あきらめて、サーバー用OSに切り替えるか、です。

もしサーバー用OSもWindows10と同じで永久サポートになるのなら、小さな事業所でも十分選択肢になるかな、とも思います。

もしくは、もしサーバOSだけは今後もバージョンアップをするなら、初めて買ったものを使い続けるか、です。
https://www.microsoft.com/ja-jp/cloud-platform/windows-server-pricing

サポート期限が過ぎるとセキュリティがネックになってきますが、例えばファイルサーバには「ブラウザやメーラー、アクロバット、フラッシュプレイヤー、JAVA、Youtube、フリーウェア、内蔵光学ディスク、USBメモリ、等々、まったくもって何も必要ありません」ので、そういったセキュリティリスクになるソフトやデバイスは起動禁止・使用禁止にしたり基本的にはインストールしない・させない環境にしておけば、サーバ自体がWindowsUpdate忘れなどが原因でウィルス感染することはまずありえません。

そう考えると、「永久サポート」のWindows10を使う、というのは、少し魅力的かもしれません。

ただ、WindowsUpdateの「大型アップデート」のせいでOSが狂う、ということもありえますので、一概には喜べませんが・・・。

でも、それでもクライアントパソコン用のOSをサーバOSとして使う、特に、Windows10をサーバOSとして使う、というのは選択肢の一つだと思います。

特にパソコン台数が10台程度の事業所なら、ほかにスマホやコピー機、タブレット等々があったとしても、それらの台数がよほどない限りは、確実にすべてのクライアント「パソコン」がサーバに常時、エラーなく接続できると思います。

※補足01
・【Windows10】コンピューターへの接続数が最大値に達しているため…エラー回避法
http://long-distance.jp/sb/log/eid14.html

※補足02
永久サポートなどマイクロソフトさんがするわけないよなーと思っていたら、やはりマイクロソフトさんの嘘でした。(※さらに後日判明:ウソかと思ってたら本当っぽい情報が出てきました。後述のリンクを参照してください。)
https://www.ikt-s.com/windows10_upgrade_mottainai/#2025

というか、かなり前からアナウンスされてたんですね、知らなかった自分は本当にバカ以外の何物でもなかったでした。

事務所用のパソコンは中古で数千円で買うに限りますね。

※関連記事

★ Windows 10の最初のリリースがサポート終了、複雑すぎるサポートポリシーの中身 (1/3)
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1702/01/news021.html

● Windows10の永久サポートは一応本当だったらしい件について~新たな騙しの手口?~(Nikkei IT PRO 『Windows 10、「サポート終了がない」は本当か?』ページ4より)
https://euc-access-excel-db.com/tips/ct07_se/ct070301_os/win10-support

● Windows10サポートの悲惨。Windows7よりも早くセキュリティパッチの配布を止められるの?Microsoft社の新たな騙しの手口?Windows10の1511は10月10日以降「セキュリティパッチ」すら配布しないみたいです。
https://euc-access-excel-db.com/tips/ct07_se/ct070301_os/windows10-lie-deceive-hell-trap

Windows10の各ビルド(大型アップデート)ごとのサポート期限は??~最重要!!!これからOSをWindows7や8系から「10」に変えたいときの注意・ドツボ~極力新しいソフトを使いそれも常にバージョンアップする、フリーウェア依存を無くす(クライアントとして/簡易サーバとして、共に)

★ 大型Updateされない?バージョン:Win10 EP LTSB版(但し永久サポート無し)
http://blog.livedoor.jp/nichepcgamer/archives/1065926525.html