● 「ピボットテーブルを使ってはいけない」と書かれている市販書籍については、どう考えたらいいのでしょう??
※この記事は後半ごろに、問題提起のため、Excelユーザーの声として敢えて品のない言葉遣いが出てきます。ご気分を害してしまったら本当に申し訳ございませんが、品の良い言葉だと問題提起にも何もならないと思い、使ってしまいました。本当は良くないことです。本当に申し訳ございません。でもどうかお許しを・・・。
早速ですみませんが・・・・狭い視野で「ピボットを使ってはいけない」、と何の但し書きもなく書いている、例えば『「教科書」や「プロ技」「すごい」を銘打った市販Excel関連書籍を書いているノータリンでバカな低能著者ども(ただの関数バカ・VBAバカ・専門バカ) 』に足りない視点を表現している優れた大人な考え方のWebページの「良い事例」を先にご紹介しておきます。
Excel ピボットテーブルは「表形式」でさらに使いやすくなる
特にお若い方々は、↑こういう書き方のできる、「人格の」優れた方からExcelの基礎やデータ管理の基礎を習いましょう。「専門バカども」や僕のような人間 に習うと、いつか自分が痛い目を見てしまいます。どうかお気を付けください。
あと、「ピボットを使うとモトデータ(ソースとなる表)の行や列が増えたときにいちいちデータ範囲を設定し直さなければならいから使えない」、という意見がありますが、これは間違いです。
昔から・・・、つまり(Excel97はどうかわかりませんが)、最低限2000~2016のほぼ全てのバージョンで、ピボットのソースとなる表において「名前の定義」の機能で
「=OFFSET($A$1,0,0,COUNTA($A:$A),COUNTA($1:$1))」
という式を、シート名に関係なくまんまでコピペすることによって、ソース表の行や列がどれだけ増えようと減ろうとも、いちいちデータ範囲の再設定をする必要はありません。以下の記事もご参考にしてください。
・ピボットテーブルのソースの表を、行も列も可変にして、再設定しなくても済むようにする方法 2つ(「=OFFSET($A$1,0,0,COUNTA($A:$A),COUNTA($1:$1))」とテーブル機能
https://euc-access-excel-db.com/tips/ct08_exceltruebasic/ct080820_make_table_rule/src01
2007以降なら「テーブル」という機能も用いることができます。
特に、古くて関数ばかりを推奨するExcelのWebページには、このことが抜け落ちているページしか存在しないので盲信しないようにご注意ください。
また、モトのソース表から Microsoft Queryを経由させてそこそこ複雑な条件でデータ(レコード)を絞り込んだシート(表)を作ると、それもピボットのソースにできます。Microsoft Query側でソース表の条件をころころと変えて絞り込み、都度、連動してピボット集計できるのでかなり便利で、無駄なVBAを排除できます。通常の「フィルタ」や「2007以降のテーブル機能(のフィルタ)」ではソース表の絞り込み結果がピボットに連動しないのでできませんが、Microsoft Queryなら連動するのでできるのです。「2007以降のテーブル機能」ではソースの表の列と行の増減には連動してくれますが、フィルタ結果は連動してくれません。
もちろん、そのMicrosoft Queryを経由したシート(表)にも「=OFFSET($A$1,0,0,COUNTA($A:$A),COUNTA($1:$1))」での名前定義ができますので、行や列が増えても減っても、ピボットソースの範囲の設定変更は要りません。また、Microsoft Queryでの絞り込み結果によって行や列が減ったときでも、「空白」項目の集計が出てくることもありません。
この記事は、その前提でお読み下さい。
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以下本文
最近よく目にするのが、市販書籍において、「ピボットテーブルを使ってはいけない」という感じで書かれているものです。
このことについてどう考えたら良いでしょうか?
本当に「ピボットテーブルを使ってはいけない」のでしょうか?
そのことについて、皆さんが悩んでしまうといけないので少し書かせていただきました。
例えばPOSレジデータや、他人からもらうデータで次のような明細形式の表をソース表(おお元の表)としてもらうことがあります。
で、この表を違う形に加工したりまとめたりして、現状把握や原因調査、対策立案などをしたいとします。
このとき上図のソース表をもとに、新たに作成する表として、例えば次のような2つのタイプがあったとします。
(シートB)ピボットテーブルを1シート内に小さく、しかし、数を多めにたくさん使う。
(シートC)1枚の表の中にできるだけ多くの情報を詰め込む。(ピボット不使用)
(シートB)の場合は以下のような感じです。
そして、(シートC)の場合は以下のような感じです。
「ピボットテーブルを使ってはいけない」と声高に叫ばれていたり、「ほどほどに」と書かれている市販書籍は、多くが、(シートC)のような表やこれのもっと大きくなった表を「関数をバンバン使って」作る場合に限っていると思います。(大抵は前後のどこかにそう断り書きがしてあります。もしくは断り書きが無ければそのような文脈のはずです。)
別の言い方をすると、「関数バンバン使う系」の「関数信者」の人しか、「ピボットテーブルを使ってはいけない」とはまず言わない、とも言えます。
(いずれにしましてもケース限定のそう大した話ではないと思いますので、それほど気にしないでください。)
例えば(シートC)のような表がもっと大きくなったとき・・・
例えば地域別に四半期ごとに数字を出したり、前年度と比較したり、目標や達成率を出したりなど、より多くの情報を1枚の表の中に詰め込みたいとき、そんなときはピボットテーブルを使うよりも関数で処理してしまったほうが速く済む場合があります。
(それでも僕の場合はメンテの意味からも ピボットを使ってしまうことのほうが多いですけど…。Microsoft Queryも併用するのでそのほうが、「僕の仕事では」効率が良いためです。)
なので、いつも「ピボットテーブルを使ってはいけない」というわけではなく「(シートC)のような表を作りたいとき」「1枚の表に情報をつめこみたいとき」は、あえて「ピボットテーブルを使わないほうがいいケースが多い」ということだと思います。
いずれにしても、数字を見たいときは、(シートB)のように、1シート内にいくつかの異なる切り口の小さなピボットを置いていろんな角度から見ることも大切ですし、逆に(シートC)のように「1枚の表に情報をつめこんだ表」のほうが何かが分かりやすい場合もあります。
両方必要な場合もあります。
特に(シートC)は見慣れるとプロの方やコンサルさんにはそれだけで何かの判断材料になるのかもしれません。(ただ、現場の従業員さんはそういう方は少ないと思いますが・・・)
半面、会議の目的によっては、(シートC)のような表(あるいは、地域別・四半期別・前年比など付加したもの)では全く役に立たない場合もあります。
もしあなたが社長さんなら、「原因の発見と対策の考案」の会議をしたいと思った時、(シートB)と(シートC)のどちらが欲しいですか?
(シートC)の表が、例えば地域別・四半期別・前年比など諸々の列が付加されてより詳しくなったとして、で、現状把握、詳細把握、原因調査、対策考案、どれができそうですか?
普通で考えたら、地域別・四半期別・前年比などが出てたところで、「減った」「増えた」の事実が分かるだけで「原因までは分かるわけない」ですよね。
(数値分析的に特殊な能力や勘を持った人以外は。つまり現場の半数以上の人。)
原因が分からなければ対策が考え付くはずもありませんよね。
業種によっては「昨年データや四半期データなんか役に立たんだろ?毎年状況まったく変わるんだから。今はどうなのよ?今現在は!なんで数字が落ち込んでるの?原因は何?」ということもあると思います。
なら、もし会議の目的が「現状把握や原因調査、対策立案などをしたい」ということなら、必要なのは(シートB)であり(シートC)ではありません。
会議の出席者が経営トップだけでなく、現場の人たちも居れば尚更です。
なら、(シートC)のような表ばかりを関数で作りまくる意味がありますか?
無駄じゃない?
作成者の時間を奪ってない?
そんな仕事、見直して減らしてもいいのでは?
もっと重要なお仕事があるのでは?
(もちろん削れない理由もあると思いますし、CもBも必要なシーンもあると思います。もしそうならもちろんシートCを作り続ければいいと思います。お仕事内容の見直しの機会があるかも?というだけのことですので・・・。)
※(シートC)でも特定地域が極端に下がっていて「おかしい」となれば、経営トップはそれだけで、深く原因を探すまでもなく「地区別に戦略を!急務!」と決定づけることもできますが、その際でも、実際現場で対策を考案し実行する現場の従業員は、「もう少し細かいデータ」「状況」「原因」を欲しがると思います。なので、(シートB)のような表たちは必要になると思います。
注目すべき点は、(シートB)も(シートC)も、もとは、まったく同じ(シートA)から生み出されている・・・という点です。
まったく同じ表から、まったく次元の違うそれぞれが生み出されています。
目的によっては、かたや役に立ち、かたや、ほとんど役に立たない。それはTPOで変化していくものです。
どんな時に、どちらをどう作るかは、あなたの判断です。
もちろん、TPO(会議の目的等々)によっては、逆に(シートB)よりも(シートC)のような表が大切になってくる場合もあります。
結局は、全部の機能を、TPOに合わせて、コーディネイトバランスをうまく変えて、「何かを得意とする機能はそれに任せて活用していくのがよい」「機能もソフトも適材適所で良いとこどり・補い合う」、というのは変わらないと思いますので、「どれかの機能」を「使ってはいけない」というケースは、もしシーンが限定的であっても、基本、「ありえません」から、そのようにお考え下さい。
機能の使用頻度のバランス/ウェイトが変わるだけで「まったくもってどれかが使えない」、という事態にはならないはずです。
人それぞれ、業種も職種も会議や書類提出の目的もTPOで何もかもが違いますから、Excelの機能に関しては「本やWebに書いてあったから」というだけで「思い込み」「決めつけ」だけはしないほうが良いと思います。
是非、いろんな機能を、ご自分で試して、使ってみて、ご自分の答えを出してください。
当サイトでは、その意味でも、普段あまり使われないピボットや Microsoft Query についてお伝えさせて頂いています。
是非、「FM集計のできる バーコードPOSレジのサンプル」程度なら、本サイトの説明書通りにやっていただければ誰でも作れますので、どうぞ、そういうところからお試しになって、関数やVBAの位置づけをご自分なりにしてみてください。
基本的に・・・
どれかの機能に心酔していて、「これ一本覚えておけば全部できる・全部まかなえる・他の機能はほどほどでいい」ということを言う人や本のことは、全部まるまるは信用しないほうがいいです。(ついでに・・・「Excelで地図から何から何まで、Wordで作るような長文までも作る」、というのもその一種です。個人としては便利なのでいいと思うのでお好きにしたらよいのですが、チームとしては迷惑以外の何物でもありません。少なくとも「相手の立場を考えられない時に使う最終手段。」「今の自分にはこれしか方法がありませんでした。許してください。」、という類のものであって、「あれもこれもできちゃうよ?!すごいでしょ?!」、と自慢げにやるものではありません。)
そういう人は部下やお客様についても、そういう扱いをしかねません。
全部いっしょくたにしていい、という決めつけ。思い込み。
そういう人や本は、「自分の業種や職種の中だけで考えている可能性が高く」、「他人の業種や職種」「ましてや他人のコストのことなど、独学コスト、教習コスト、時間コスト、金額コスト」等々、ほとんど考えてないと思います。何でもタダじゃないことや、短時間に覚えられるわけでもないことを隠します。相手をめくらにさせようとします。自分が褒められでもしたいのでしょうか?
多くのことをカバーできる機能やソフトなどあるわけがありません。
もしそんなものがあるとしても、それは「絶対に儲かる」という話と同じです。
「セールストークの "何でもできます" は、結局は、"何もできないということと同じ" だから信用しないように」という話と同じです。
そういう人や本のことをむやみに信じると、あなたの業種・職種・立場・TOPにとって、本当にコスト削減や売上増(数字見たくらいで売上増にはなりませんが)に役立つ機能や手順を、ご自分で探そうとする機会を奪われて、スルーさせられてしまいます。
人は、よくわからないもの、に対しては盲目的に信じ込んでしまうので(僕なんて特にそうなので)、注意が必要です。
半分はもちろん便利な機能をお教えしてくれているので信じて活用すればいいですが、半分は信じないほうが無難です。
ご自分で実際に試してみて、動かしてみて、本の言うことは正しいか、間違いか、ご自分自身で、ご判断してみてください。
僕が今言ってることだってそうです。
怪しい。
盲目的に信じないで、自分で、Excelを動かす中でご判断ください。
また、「ITについての”すごい人や本”」に我々現場や経営者の立場から言いたいのは、「VBAプログラム、アルゴリズム、関数、ネストした数式、そんなこと考えないとこんな単純な足し算や構成比出しもできないのか?コンピュータなんだろ?数字を「分析」するプロなんだろ?足し算くらいちゃちゃちゃっとやれる方法を教えてくれよ。我々はコンサルやエンジニアになりたいわけじゃないんだ。数字が知りたいだけなんだ。プロセスなんていいんだ。きれいな表が作りたいわけじゃないんだ。俺のような「バカでも」「すぐに」「いつでも」「欲しい数字」が「Excelだけで」出せる方法を教えてくれよ。基本的なビジネスの定型集計がやりたいだけなんだよ。自作関数なんて使いたくない。ネストした数式なんて使いたくない。何も覚えたくないドシロートでもやれる方法を教えてくれ。覚える時間が無い。基本的なビジネスの定型集計やりたいだけなのに、なんでVBAなんて覚えなくちゃなんねんだ?なんで20年ものあいだ機能が進化してないんだ?」ということです。
これまでの20年と同じようにこれからの20年/30年も同じまま?
VBAと関数をバリバリ使いこなせないと永遠に俺たちにはExcelじゃあ何もできないの?
この先もこの20年と変わらないの?
俺たちの子供も孫もVBAと関数バリバリじゃなきゃExcelで数字出せないのか?
20年も?30年も?
Excelはどこまで進化しないつもりなんだ?
イレギュラー集計じゃなくて定型集計だぞ?どんな業種にもある定型集計だぞ?
月度集計とかこんなよくある定型集計がしたいだけなんだよ。→こちら
Excelって20年以上あるだろ?さすがにこんな定型集計、簡単にできるはずだろ?
コンピュータなんだろ?1秒間に何十億回って計算してるんじゃねえのかよ?
なんで20年もの間、それが簡単に出せないの?
ラクになってないじゃん。
独学コスト、教習コスト、集計の仕事のコスト、その他諸々、下がってないじゃん。
生産性上がってないじゃん。
プログラマすら、ピボットのこと深く知らないじゃん。
Microsoftは、Accessはもう見捨てたんだろう?だったらExcelのほうでリレーショナルな機能やMSQueryをもっともっと強化してくれよ。
もちろん、「何も覚える気が無いならおとといきやがれ。」と言われてしまうでしょう。
「コンピュータは、何も覚えようとしない人間、コンピュータに寄り添おうとしない人間には、どんなに素晴らしいソフトがあったとしてもただの箱のまま」です。
でも、それでも、「コンピュータなんだろう?あんたら何年使ってんだよ?Excelのやり方20年前と変わってねーじゃねーかよ?ほかのやり方教えてくれようとしたか?CPUが速くなっただけじゃねーか。」というのが本心であることも事実のひとつだと思うのです。
・・・なんてエラそうに言ってても・・・
・・・逆に 僕は ピボット& Microsoft Query びいきなのでそこが悪いところですね(^^)
反省します・・・。
他人のフリ見て我がフリ直さないと・・・。
僕の言っていることも話半分くらいで聞いてください。(僕が言っている「Excelの真の基礎」が役に立つのは、主にビジネス定型集計やビジネス定型リストアップの部分だけで、シュミレーションや高度で専門的、イレギュラーな集計にはあまり向きませんから利用頻度は落ちますので。)
でもちゃんと関数も使わせて頂いてますよ。(^^)
関数無しでは、ピボットも Microsoft Query も生き生きしてこないですから・・・。
ただ、「ピボット& Microsoft Query」 でわかるところはそれで出し、「無駄な集計はやめましょう」「こんな集計は無意味。どうせあとで見ないでしょ?ピボット& Microsoft Queryで必要に応じて出すだけでいい。」、と無駄な計算業務や無駄な書類作成を減らしてきたので 必要以上に無駄に使ってはいませんが・・・。
といいますか、僕は事務系のお仕事は零細の小売業でしかしたことがないし、僕の仕事では(シートC)のような表があまり必要なかったのでもう(シートC)のような表を作る時間がもったいないくてどんどん減らしました。
解析能力、分析能力が無かっただけかもしれないですが・・・。
大企業の方は(シートC)のような表をでっかくしたような表がいたるところで必要で、非常に有用なのかもしれません・・・。
もしそうでしたら無知であること、本当にごめんなさい。
(シートC)のような表は銀行さんに求められたときくらいだったかなあ・・・。
それでも資金繰り表とかそれに関連する表だったと思ったから、別に、関数ってこともないくらいですけど・・・。
最近は付き合いもないので、本当に作らなくなりました。
今はどうしても関数必要なところ(とき)だけ、Web検索しながら、慣れない手つきで必死で関数使ってます。
特に、関数を多用した表が回ってきたときに必死になります。
(もともと関数はそう使わないので頻度は多くないですが・・・(^^))
では、以降、ピボットを使ったサンプル群になりますので(MicrosoftQueryも併用してまっすが)、どんなときにピボットが使えるのかとか、ピボットを使ってどうデータを読んでみたらいいのかとか、体験してみてください。
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★ 前述の シートA、シートB 的なものを使ったサンプル
ダウンロード(サンプルxlsファイルあり)
http://euc-access-excel-db.com/mag2charge/pos/pivot_mini_commentary.zip
上記の ZIPに同梱のWordファイルの説明書をPDF化したもの
ピボットの動かし方や初歩的なデータの見方などが書いてあります。
http://euc-access-excel-db.com/mag2charge/pos/pivot_mini_commentary.pdf
※本サイトのPDFはWord2010でPDF化したせいか、PDFの中にVBAコードなどが書いてあってもそれを正常にコピペできません。Zipの中にモトのdocファイルがあるPDFは、そのdocファイルのほうのVBAコードなどをコピペしてください。無い場合はすみませんが手打ちで入力してください。
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※2019/02/16 追記(某サイトにある書籍のレビューとして書き込んだ文章です。)
「特定の機能を否定する文章を売り物に書くこと」はプロにあるまじき愚行
Execelは本当にすごいソフトだと思いますが・・・、とりあえず、Excelの機能は強いて大きく分けると2つくらいのくくりに分けることができます。例えば、100%というわけではないですが、でもおおむね、以降に挙げた(a)~(i)のような感じに分けることができると思います。(後半の(d)以降は多くの人が教えてもらっていません。バージョン2000のExcelでもできるんですけど・・・。)
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★(01-1)「Excelを紙と電卓の延長として使う方法しか知らない人が良く使う機能」
★(01-2)「本書のサンプルのような”全体を把握するための”クロス集計表を作る業務しかしたことがない人が良く使う機能」
(a)関数(特に集計関数)、多段化させた関数利用
(b)一般集計機能
(c)セルアドレスベースのVBA操作、グラフのVBA操作
※ほんとうはもっとあると思いますけど、省略しました。
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★(02-1)「Excelを真にコンピュータとして使う方法しか知らない人が良く使う機能」
★(02-2)「細部の”原因や理由を推測する・マイニング・ストーリー探し等々をするための”クロス集計表を作る業務しかしたことがない人が良く使う機能」
★(02-3)「本書のサンプルのような表の中で、”本当に注意すべき数字がどこか?” をより詳細に説明するための資料を作るための機能」
(d)Microsoft Query(QueryTableオブジェクト = SQL)とSQLでのリレーション
(SQL=ある意味データ管理の基礎・世界標準で「Excelの基礎」とは違います。
=ソフトを選びません。=複式簿記と同じくらい有名=「集計関数」も含んでいます。)
(e)ピボットテーブル
(f)Microsoft Query(SQL)とリレーションとピボットを自在に動かすVBA・グラフのVBA操作
(g)AccessやWordとのCOMオートメーション連携などのVBA操作
(h)Wordのフィールド機能との連携
(i)ADO、DAO、にて、他のxls、xlsm、xlsxの内容を「閉じたまま」、UpdateメソッドやSQLで書き換え
(j)セルアドレスベースのVBA操作ではなく、列名/SQL/ADO/DAOベースのVBA操作
※こちらも、もっとあるかと思いますけど、省略。
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このとき、「(a)~(j)の全部の機能が必要で、全部の機能が役に立ちます」が、本書では「ピボットテーブル」をなぜかやたらと敵視?否定しています。
機能は、業種・職種・シーン、によって、どのようにコーディネイトするかは逐一、変わってきます。
本書は、ピボットテーブルをやたらと否定しますが、本書は、そもそも(01-1)や(01-2)のようなことをするため、そのような機能を使うためだけに書かれている本です。
ピボットは必要ありません。
「もともとピボットが必要ないビジネスシーン」の本なのに、あえて”使ってはいけない”と嫌味を書いています。
そもそも、(01-1)や(01-2)のような業務しかしたことがない人は、「ピボットテーブルのちゃんとした使い方」を理解できていません。(私自身もいまだに勉強中です)
ピボットテーブルを贔屓するわけではないですが、ピボットテーブルに限らず、「特定の機能を否定する文章をお金を取る商材に書きこむこと」は、プロのすることとは言えません。
「関数ばっかり使う表しか作ったことがない人」「もともとそういう仕事しかない人」は「たいてい」、「ピボットを否定する」んですよね。
「お決まりのパターン」です。
はいはい、っていう。
しかも書き方が無条件だから、毛嫌いしてるように映ります。ご本人様的にはそうじゃなくても。
でも、プロでコンサルとかがそういう姿勢が多いのですよね。
多分、「俺はこんなに関数が使いこなせるんだ」って自慢でもしたいんでしょうね。
Excelを紙と電卓の延長としてだけしか使えない方法ばかり教えておいて、そんなんじゃあ関数なんて別に大した意味ないのに。
それにしても、関数もピボットも、もともと使う場面・シーンが大きく異なるのになんで頭ごなしに否定するんですかね?ほんとう、ニセモノのプロというか、そもそもそんな考え方じゃあ、プロじゃないですよね。
プロにも本物とニセモノが居ますから。
プロにも本物の方向を向いている人と、ニセモノの方向を向いている人がいますから。
プロかどうか、なんて、ピンキリだから、そもそも、基準にもなんにもならないですよね。
顧客が多けりゃプロかもしれませんが、ホンモノか?というとそうでもない。
顧客を皆・誤解させていたら?
ほんとう、「何が ”教科書” だよ。」っていう感じで少しあきれ笑いが出てきます。
実際、そんなものを信じると、ドツボにはまります。
100歩譲って否定してもいいですけど、でも、否定したいなら、もっと「シーンを限定する文章」も、「前提」としてちゃんと読者の皆様にご説明することが必要です。
Excelに無駄な機能はほとんどないので・・・。
(足らない機能やバージョンによっては腐った仕様の機能はあると思いますけど、でもそれでも便利に使えます。)
内容は役立つ情報も多いので、よいかと思いますが、「この本が ”ちゃんと考えて書かれている” わけではなく、”著者のお仕事・業務・職種の中ではこれぐらいしか使わないだけ” "好き嫌いで書かれているだけ"」という「非常に視野が狭い」側面もあることを、読者はあらかじめ知っておいてから読む必要があると思います。
(といいますか、この人、本当にコンサルやってるのでしょうか?まともなコンサルならもっとちゃんと正しい方向へ導くように大所高所から書くと思いますけど・・・。煽って騙してるだけのような・・・。)
でないと、特定の機能を「つかえないんだ・無駄な機能なんだ」と誤解して、かえって、特定のシーンでコスパを著しく下げる状況になりかねません。(例えば重複を探すにしても、そのあとにどんな処理をするかで、関数を使うかExcelの標準機能を使うか、ピボットで重複を探すか、使い分けなければなりません。誤るとどの場合もコスパを落とします。それぞれに良さがあります。)
「特定の機能を否定する文章」は、本書に限らず、どのExcel本・PC本でも信用してはいけないと思います。
そこだけ注意して読めば、本書はとても役に立つと思います。
ただ、プロにあるまじき文章を公共に、しかも「有料で・かつ・真実であるかのように」ばらまいて「平然とし」、Excelを良く知らない読者を騙した罪は大きいので、1点とさせていただきました。(本当は0点つけたいですけど)
そして、「1日で即戦力になれる」というのも吐き気がするくらいの騙しなので、その意味でも1点とさせていただきました。(もちろん、役に立つことがたくさん書いてはありますが、「1日で即戦力になれる」というのはかなりなウソだと思います。)
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● Excel2000で30分で作るバーコードPOSレジのコア部分(定型集計効率化サンプル)
● GUI簡易SQL:Microsoft Queryの使い方(Excel2010でもほぼ同じ操作です)
~ビジネスデータ管理(コスト減等も)を2~100倍効率化するツールその1
● ピボットテーブルでできること
● ピボットテーブルの使い方
~ビジネスデータ管理(コスト減等も)を2~100倍効率化するツールその2
● ピボットテーブルの集計動作のイメージとソースの表の作り方
● Excel+Wordで明細付きの顧客別差込み印刷(顧客別連続明細印刷・基本VBAゼロ)
※「Microsoft Query」を使用しているため各種条件も変更できるので
一度作ると条件別に印刷が可能(期間別、ランク別、地域別、明細内容等々)